24.5.18

東京が旅行者に優しい街になるとしたら 2 カード払いができると助かる

イギリスを含め、いくつかの国ではクレジットカードまたはデビットカード払いで買い物をすることが一般的です。かくいう私もデビットカードを頻繁に使うので、ATMで現金を下ろすことはほとんどありません。支払いをするときは、カードを機械に入れて暗証番号を入力するか、コンタクトレス機能の機械であればそれにカードをかざすだけで終了です。友人と外食して割り勘で支払うときもカードでできます。我が家の場合、現金を使うのは近所のお肉屋さんで買い物をするときか、外でトイレに行くときでしょうか。駅や公園のトイレはお金を払わないと入れない仕組みになっているからです。
もちろん、現金払いにはそれなりのメリットがあることも事実です。日本のように、貨幣の品質が高く、容易に偽金を作れないような国であれば、現金重視になるでしょうし、クレジットカードを持てない人にとってはなおさらでしょう。ただし、旅行者にとってみれば、いちいちお金を下ろすのはやはり手間で、また大金を持って歩くのも億劫です。
日本でもカード払いができるところが増えると楽なのですが。

16.5.18

東京が旅行者に優しい街になるとしたら 1

3月にロンドンの友人が調査で東京へやって来ました。郊外の美術館での調査だったので、交通案内兼通訳として私も同行しました。そのとき彼女が言っていたのが、「東京の街中に、もっとベンチがあるといいのに。」仕事などで来ている人はまだしも、旅行で来ている人は、歩き疲れたら少し休みたくなるものです。そのときにベンチがあるといいのになあということでした。イギリスの都会であれば、公園(park, squareなど)があちこちにあるので、その中のベンチや芝生に座って休憩できます。ちなみに、芝生は「もう一つのベッド」です。
それから、「街中にごみ箱があると嬉しいんだけど」、とも言っていました。たしかに日本ではあまり見かけないかもしれません。街中でごみを捨てない、は日本人の美徳の1つではありますが、旅行客にとっては不便でしょう。ご飯を食べるたびにレストランや喫茶店に入らないといけないわけですし、当然高くつきます。安くておいしいご飯を売っているコンビニで調達して、道すがら食べることが必要なときだってあるわけです。ごみ箱がないと、そのごみをずっと持っていないといけないので面倒です。
彼女はコンビニで買ったお昼を外で食べようとして、運良くベンチを見つけたのはいいものの、周りの人たちが何も食べていないので、「ここで食べていいんだろうか」とかなり悩んだそうです。もちろん食べていいんだよ、と伝えましたが、食べることに対する公私の考え方には興味深いものがあります。イギリスでは、外で食べる人をしょっちゅう見かけます。春から夏にかけての天気のよい日なんて、公園はたちまちピクニック場と化します。歩きながらものを食べる人もたくさんいます。対して日本だとそれほど見かけないように思います。花見がありますが、あれは桜が咲いているからOKになるわけで、普段から桜の下でご飯を食べているわけではありません。日本人は食べることを私的なものとして捉えているのでしょうか?だから街中では見かけないのか?などと考えてしまいます。
友人は「桜はきれいだけど、何も桜の下で宴会をしなくてもいいじゃない?歩きながら見れば充分じゃない?」と言っていましたが、いやいや、日本には花見というものが昔からあって、春をみんなで楽しむんだよ、などと説明したものの、じゃイギリス人にとってのピクニックって何なのだ、あれだって自然を楽しむもんじゃないのか、もしかしてそうじゃないのか、と質問が渦巻いてきました。彼女に会ったら、また聞いてみたいと思います。