12.5.16

やかんの中は、たまには覗くべし

イギリスの水には石灰分が多く含まれているので、放っておくと石灰がこびりついてしまいます。「そろそろ洗わないとなあ」と思ってやかんを覗くと案の定、石灰だらけ(下の写真)。
これを落とす専用の薬と大量の水を入れて沸騰させ、湯を捨ててもう一度水を入れて沸騰させます。安全を期してもう一度湯を沸かして捨てると、

きれいになりました。いやあ手強い。
やかんはこれできれいになりますが、流しに使われているステンレスや、シャワー室のガラス壁(我が家にあるのは、人一人入る大きさの区画をガラス壁で囲ったシャワー室で、浴槽はない)の石灰分をどうしても落としきれません。水道水の性質上どうしようもないので、もうとっくにあきらめております。
やかんにたまった石灰を見るたび、「本当にこの水道水を飲んでいて大丈夫なんだろうか」という不安がちらっと脳裏をかすめますが、イギリス人はこれを飲んでいるというし、まあ大丈夫だろうと思うことにしています。
こんな水道水ではありますが、この水でいれた紅茶はとてもおいしいです。石灰掃除にかける労力を忘れさせてくれるぐらい。前回いつやかんを掃除したかなんて思い出せないほど久しぶりです。

10.5.16

イギリスで便利さを痛感したもの 2

先日書いた食洗機に引き続き、手入れの簡単さに驚いたのがいわゆるIHです。こちらではhobというんだそうです。
何が楽って、料理をしたら台ふきんでさっと拭けばいいだけということ。最初に使ったときはなんだか負けた気がしたものです。
私は今まで「料理はガス」と思うほどガス派でした。長野では山の斜面に住んでいたために、プロパンガスしか使えなくてガス代がべらぼうに高かったときも、その前後東京に住んでいて都市ガスにお世話になっていたときも、IHを使いたいだなんてつゆも思いませんでした。
ところが、こちらにきてIHを使ってみたら、とにかく掃除が簡単で手間が省けるのにショック。
肝心の料理の味ですが、日本にいたときと比べて、できばえが大きく変わったようには思わないので、自分の腕では味に変化が起きるほどのものではなさそうです。ただ、加熱される場所よりも底面が大きい鍋を使うと、中央と端で温度差が大きく開いてしまったり、鍋そのものが温まるまでに時間がかかったりするのが、面倒といえば面倒です。それから、チャーハンがぱらっとならないのが難点でしょうか。鍋と接する部分しか熱くならないので、中華鍋の側面があまり温まらないし、鍋を返しても空中で熱気を受けてほぐれる、ということがありません。
ちなみに、鉄瓶は直で使うことができます。日本茶を飲みたいときはよく使います。

8.5.16

お酢

午後、テムズ川南岸のマーケットをのぞきつつ、パブで一休み。Taylor Walker の 1730 というエールを飲みながらさつまいものフレンチフライを食べていたら、左にあったバスケットにこんなものが。フィッシュアンドチップスを食べる時にかけるお酢です。イラストを「これから食べられるというのに笑顔・・・」と思いつつ、後ろを見てみたら、

なんとミツカンのグループでした。びっくり。酸味と甘さがほどよく混ざっていておいしかったです。
本当はフレンチフライではなくてチップスとイギリスでは言うのですが、メニューが「フレンチフライ」となっていたのでそのままの表記です。両者の違いは「チップスの方が太くて、かつてはイモだったことが分かる」です(http://www.bbcamerica.com/anglophenia/2015/07/what-is-the-difference-between-french-fries-and-british-chips)。

6.5.16

TGIF

木曜日頃から仕事帰りにパブに寄る人が増えますが、金曜日の夜はピークを迎えます。今週のロンドンは暖かくなってきたこともあって、一杯やろうという人がさらに増えています。すでにお昼からパブの前でグラス片手におしゃべりに興じる人の群れが見えるという有様です。彼ら、午後仕事できるんだろうか・・・
夕方から夜にかけてさらに人が集まり、わいわいがやがや、それはもう賑わっておりますが、これはパブの外で立って飲んでいるからです。人によってはクリスプス(ポテトチップスのこと)なんかをつまみにしているけれども、大半は何も食べずに何パイントも立ち飲みしてます(1パイントは約568ml)。
酔いが回ってくれば当然愚行も増えるわけでして、夕方からあちこちでグラスが割れる音が。そのたびに「イェーイ!!」と雄叫びをあげております。「イェーイ!!」じゃないよ、まったく。
私たちも夕飯のあと、午後10時頃人が少なくなった頃を見計らってパブへ行ったはずでした。が、暖かいので人が少なくなる気配なし。地面には割れたグラスの破片が散乱し、地べたに座り込むお兄さんやお姉さんがおり、はたまた飲みかけのグラスがあちこち置きっ放しという感じです。
法律でパブは11時に閉まることになっています。閉店の15分前に大きなベルが鳴ったので「何だ?」と思いきや、あと15分で飲めるだけ飲もうと客が殺到、両手になみなみとビールをつがれたパイントグラスを持って急いで仲間のところへ戻っていきました。
家の周辺のパブは皆このような状況です。今これを書いている23:50現在も、外では雄叫びをあげている一団がいます。なんと平和な。
Thank God, it's Friday.

5.5.16

イギリスで便利さを痛感したもの 1

イギリスへ来てその恩恵を蒙っているものに、食洗機があります。入居した当初は「こんなに大量に水を使うなんてもったいないのではないか」と思い、手で食器を洗ってました。しかし、排水管が細くて頼りなげなのと、インターネットで見た、「手で食器を洗っていたら管が詰まった」という記事を考え、食洗機を使うことにしました。
大容量なので朝昼晩の洗い物を食事後に順次突っ込み、夜に一気に洗ってもらいます。そのまま朝まで放っておくと、洗った後の湯気で食器はほとんど乾き、そのまま戸棚へしまうことができます。
子育て中の親御さんが、「思い切って食洗機を買ってみましたが、本当によかった」と言う理由も納得。旦那曰く「計算したら3回手で食器を洗うよりもこっちの方が水を使わない」とのことなので、経済的なのでしょう。
何よりも、手洗いよりも格段にきれいになります。というのも、石灰水が多い水なので、普通に洗って乾かしただけでは石灰の白い跡が残ってしまうから。
文明の利器とはすごいものです。

2.5.16

The Lamb


今日は Early May Bank Holiday ということで休みでした。銀行が休みになるので企業も休み、学校も休みになるという、国民的祝日になっています。祝日はあっても休みにはならないイギリスでは貴重な三連休で、ロンドン各地のイベントを掲載した Time Out や各種新聞でもこのバンク・ホリデーの過ごし方特集を組んでます。
サマータイムのおかげもあって午後8時半までは明るいので、散歩がてら気になっていた The Lamb というパブに行って一杯飲んでから帰宅。

相づち

数日前、大学の図書館にて。
日本語を学んでいるらしい女の子と、その友人たち3人ほどがテーブルを囲んでおしゃべりに興じるのが聞こえてきました。
女の子:「日本人と話していると、ときどき『へえええ!』って言うんだけど、あれ何なのかしらね?みんな『へえええ!』って言うのよ」
英語だって、"Oh!" とか "Wow" って言うでしょ?それと同じだ、って言ってあげたかった。