29.10.15

ストライキ

腰の状態がだいぶ良くなったので、昨日から学校へ行き始めました。
久しぶりに外を長く歩くと足が疲れますが、やっと勉強できる体調に戻りつつあるのが嬉しい限りです。

今日も授業だったので学校へ向かったのですが、なんと学生連合(Student Union)のストライキで、校舎が封鎖されていました。
どうも政府補助金の削減やそれに伴うコースや科目の廃止、そして校内の清掃業者の待遇の向上(賃金引き上げか)などに対して、大学側へ抗議するためのものだったようです。
封鎖された校舎は教室だけではなくホールや図書館が入っているので、困ったなと思いつつ、非常にSOASらしい一面を見ることができてよかったと思います。

多くの大学が経営の困難に直面していると思いますが、SOASとて例外ではありません。
今年の大学院入学者は平年に比べてとても少なかったようなので、その影響もあるのでしょう。
「多様性」に対応すべく、様々なコースを用意してきたSOASが、ここでその「多様性」を捨ててしまうのか、継続させるのか、どう判断を下すのか興味深いです。

26.10.15

ロンドンの中心でぎっくり腰を治す 3

しばらくぎっくり腰ネタになってますがどうぞご容赦を・・・
今回は、前からうすうす思っていたけれども、ぎっくり腰になったことで再確認したことについて書きます。

地下鉄に乗る時にはどうしてもエスカレーターに乗ってホームまで降りるわけですが、その速度が日本のものよりも速いです。
ロンドンに到着したときから「ん?かなり速い?」と思っていたのですが、ぎっくり腰だとこの速いエスカレーターは恐怖以外の何者でもありません。
乗るときはよいものの、問題は降りるときで、一歩を踏み出すのに時間がかかるのに、さっさと行ってしまうのでバランスが取りづらいです。
ちなみに、エレベーターを設置している駅はあまり見かけたことがありません。

それから横断歩道は青信号の間隔がとても短い。渡り始めたらすぐに点滅するか、赤信号までのカウントダウンに入ります。
そのかわり、とでもいうように、赤信号でも渡る人が多いです。というのも、なぜか歩道も車道も赤信号で車道に車が入ってこないときがあるからで、そういうときに渡ってしまうんですね。ただし、渡るときは車が来ないかよく確認してからでないと危ない、というのはいうまでもありません。

ほんの些細なことですが、もう少し歩きやすい環境になると嬉しいなあと思った次第です。






25.10.15

ロンドンの中心でぎっくり腰を治す 2

2週間前に整骨院へ行ったとき、先生からはとりあえず1週間は安静にしてと言われたので、旦那と一緒に、先週末もう一度受診することに。
1週間家で休んでいたんだから、少しはよくなって歩きやすくなっているだろうと思いきや、外へ出て歩き出すなり激痛が!
ひいひい言いながら地下鉄に乗り、旦那の腕にしがみつきながら整骨院到着。

私の状態を見るなり、先生「これは1ヶ月コースやな。」開院して22年、3人ほど同じような患者さんがいたようで、栄えある4人目の称号をいただきました。
完治に1ヶ月かかるぎっくり腰があるなんて、初めて知りました。
今度は2週間安静にということで、来週まで家で待機です。

嬉しいことに、この1週間でだいぶよくなってきました。くしゃみができるようになりましたし。
くしゃみをしたとたんに腰に激痛が走るので、体も自然と警戒しているのか、これまでは「はふっ」というような空気玉しか出ませんでした。
それがちゃんとした「はっくしゅん!」になったんです。あーよかった。

なので、今紹介している写真はすべて過去に撮っておいたものです。早くカメラを持って散歩に行きたい!

14.10.15

ロンドンの中心でぎっくり腰を治す

先週の土日からひどい腰痛です。いわゆるぎっくり腰ですね。
木曜日までは治ってきていたのですが、金曜日に急激に悪化。
土曜日の朝、起き上がれなくて焦りました。
しかも、起き上がってみたら、なぜかお腹の筋肉ががちがちに固まっている・・・
これはまずい、と旦那と二人で日本人医師のいる病院へ行ってきました。
が、そこは内科のみだったため、コルセットと湿布をもらって終了。

やはり整骨院に行こう、ということで、月曜日に行ってきました。
先生曰く、「以前から関節障害がある人が、何かのきっかけでぎっくり腰になることが多いんですよね。例えば、長時間のフライトとか、寝過ぎたりとか。それから風邪を引くと筋肉の炎症が起きやすいので、これも原因だったりします」
それ、全部当てはまります・・・ということで、どうも前から負担がかかっていた腰に、さらに負荷がかかった結果がこのぎっくり腰だそうです。
たしかに、前から「腰痛いなあ」と思うこと、ありましたねえ。

先生からは「5日間はゆっくり安静にしていてください」と言われてしまいました。
「学校もだめですか?先週は何とか行っていたんですけど」と聞いたところ、
「この状態で!?・・・駄目です、安静です」とのこと。
先生の驚きようから、症状のひどさを思い知らされました。

帰り道。
とにかくお昼を食べようと近くにあったMarks & Spencerのカフェへ。
そこでいただいたスコーンとクロテッドクリームはなかなかおいしかったです。
ほんのり甘いスコーンに、脂肪分の表示を見たら驚くけれども意外とあっさりしたクリームの組み合わせが絶妙でした(残念ながらジャムは売り切れていた)。
紅茶と一緒にいただくと、これまたおいしい。
早く治して、アフタヌーンティーでもしたいものです。

4.10.15

渡英して3週間が経ちまして

忘れないうちに、ロンドンの最初の印象を記しておきます。

1.パブの立ち飲み
木曜日と金曜日は特にですが、パブの前で立ち飲みをする人の多さに驚きました。拙宅の通りを挟んで向かい側のパブは、通りの半分(約2メートル分)を優に占領しています。さらに驚くのは、それを見越して店が道路に仕切りを設けていること。仕切りの中に大勢の人がグラス片手に所狭しと集まり、しゃべりまくる光景は日本ではおよそ見かけないでしょう。公道のはずなのですが車通りがそれほど多くないためか、黙認されているようです。それとも許可を取っているのだろうか・・・。

2. 空気
ディーゼル車が多いようで、排気ガスで喉がやられました。鼻をかむとティッシュが黒くなって仰天。それだけではなく、外でたばこを吸う人も多いです。歩きたばこも普通。公共の建物内では喫煙禁止なので、外で吸うしかないようです。対策として、ロンドンに帰ってくる友人に頼んでイソジンを買ってきてもらいました。感謝。

3. ティッシュ
セインズベリー(スーパーマーケットの1つ)で売られているティッシュは3枚1組となっています。丈夫なので1枚ずつ剥がして使っています。ああ、みみっちいな、自分・・・と思うのですが、なんせ値段が高い。1箱2ポンド、今の為替で約360円。高い。日本ではこの値段で4〜5箱のセットが買えたはず・・・と思うとやりきれないものがあります。
ちなみに、このティッシュで眼鏡を拭いてもきれいになりません。

2.10.15

古典を読めるということ

今週からやっと授業が始まりました。
様々な国や地域からやってきた学生同士で話していると、今まで思いもよらなかった意見が飛び出し、
刺激を受けています。
学生はアジア圏からも多いですが、やはりイスラーム圏(アラビア語圏という方が正確なのでしょうか?事情に疎くてすみません・・・)からの学生も多く、
また、SOASの特性と昨今の事情もあってか、アラビア語を選択する非アラビア圏の学生も多いです。
むろん、喜ばしいことです。
ただ、中には深刻な課題を持つ学生もいて、
以下、同じ美術史学科で自身はアラビア語圏出身の両親を持つ男子学生が語った内容です。
「僕自身はロンドンでインターナショナルスクールに通ったし、
両親も英語を使うようにしていたから英語が日常言語で、アラビア語が分からない。
でもイスラーム美術をやりたいから、アラビア語の授業を取って勉強するんだ」
イギリスも移民の問題を抱えていますが、移民1世の苦労のみならず、
2世以降の「自分とはこういうもの」という確固たるもの、または自分を支えてくれるであろう背景知識や文化を持つことができなかった人の苦悩はかなり深いのかも・・・と思いました。

ちなみに、彼はこんなことも言っていました。
「高校のときに平家物語を英語で読んだよ。鐘は鳴り、花の色は移り変わり、
盛んな者は必ず衰えるっていう最初の部分はすごくきれいだと思う
君は日本人だから、あれを原文で読めるんだろう?うらやましい!」
もちろん、今の日本語とは違うので勉強しないと分からないよ、と伝えたのですが、
活字になっていれば高校までの知識でも何とか読めるというのは、実はとても幸せなことだ、と思い知らされました。
正直に言って古文読解は未だに苦労しますが、前進あるのみです。

その後はコーランの装飾美術の話で盛り上がり、「何か面白いことが分かったら教えるよ」と約束してくれました。

Mt. Fuji from Tamagawa River


2015年7月の、よく晴れた日の夕方。使用したのはNikon EMです。