23.12.17

クリスマス仕様の郵便ポスト



チャールズ・ディケンズ博物館のある通りのポストがクリスマス仕様になっていました。ディケンズの『クリスマス・キャロル』からの引用を散りばめて、1870年代までのように深緑色にしてあります。最初から赤い色じゃなかったんですね。

23.9.17

銀行のサービスに対してクレームを通すためには

最初に用件をずばり言ってしまうことです。
あくまで個人的な体験ですし、この方法で必ずクレームが通るというわけでもないのでしょうが、一例です。
今年6月、旦那のご両親がイギリスに遊びに来たときのことです。
せっかくだからとスコットランドはエディンバラに数日滞在しました。が、2部屋予約したはずが1部屋しか取れておらず、しかもホテルはもう満杯なのでもう部屋は取れないということがチェックイン時に発覚しました。その時のホテルの対応があまりにもひどくて、「ホテル側に責任はない」の一点張り。頭にきたので予約サイトのイクスペディアにクレームを入れることにしました。しかし、旦那が電話をかけても、「分からない」「ホテルに確認して」と言われ続け、しかもアメリカの本社にまで電話するはめに。でもやっぱりどうにもならず、気づいたら1時間以上も経っていて、旦那は見るからに疲れてきていたので私がバトンタッチしました。
そしてバークレー銀行に電話を掛けました。というのは、銀行のサービスにあった、少し安くイクスペディアでホテルを予約できるサービスを利用していたからです。
向こうが電話に出たので、「とっっっっても困ってるので助けて下さい!」とまず言い、「お金を返して下さい」と、単刀直入に切り出しました。続けて、銀行のサービスを使ってイクスペディアで2部屋予約したけれども1部屋しか取れていなかったこと、ホテル側もイクスペディアも自分に非はないと言うが、こちらは予約のメールをちゃんと持っていること、でもホテルはもう満杯だから泊まることができないので、1部屋分の料金は返して欲しい、と筋を追って説明しました。
バークレーの担当者はとても静かに、時々相づちを打ちながら話を聞いてくれて、「では返金するための手続きに入るので」と非常にスムーズな対応をしてくれました。最後に、「返金願い書を送るので、それに必要事項を記入して送り返して下さい」と言い、この一件のID番号をくれました。
電話で、しかも英語で長期戦になるとこちらは確実に苦しくなるので、単刀直入に用件をまず言って正解だったと思います。それから起こったことを順番に説明していったのもよかったのでしょう。
ただ、ちょっとどうかなあと思ったこともありました。数日後帰宅してみたら確かに書類が届いていたのですが、「届いて1週間以内に送り返して下さい」とありました。つまり、帰宅した時点ですでに数日経っており、あともう少しで期限切れだったわけです。もうちょっと長く旅行していたら絶対間に合ってないじゃないか!次にこんなことがあったら(あってほしくないけど)、「帰宅するのは○○日だから、書類はそれ以降に届くようにしてね」と言わないといけません。
ともあれ、1部屋分のお金は無事戻ってきました。今後このようなことがないことを祈ります。先日親戚が遊びに来たときも、2部屋のうち1部屋取れていなかったことがあったので(これはロンドン)、イギリス全体で予約システムに何か欠陥があるのではないかと気になります。
ちなみに、我々が泊まろうとしたのはヒルトンホテルでした。予約だけではなくて、カードキーが何回か機能しなかったり(これで文句を言いに来ていた他のお客さんもいた)、先に荷物を預かってくれていたのはよかったのですが、チェックインして部屋に入ってみたら別の荷物も一緒にあって驚きました。しかも極めつけは火災報知器の誤作動。グレンフェルタワーの大火災があったばっかりだったので、これにはまいりました。本当に誤作動だったのでよかったのですが、翌日ホテルに張り出された紙には原因については何も書かれておらず、謝ってるのか謝ってないのかはっきりせず、腹立たしい限りでした。我々夫婦はすぐ側のIbisホテルに泊まりましたが、とても親切な対応の割に値段はそれほど高くもなく、部屋も広くて快適でした。外見にだまされてはいけない、と深く反省した次第です。
というわけで、クレームを入れるときは用件をまず先に言ってしまいましょう。


21.9.17

ロシア語の勉強を始めました

ふと思い立ち、7月からロシア語を勉強しています。
前から、といっても中学生くらいから「ロシア語やってみたいなー」と思ってはいたのですが、やれ部活、やれ課題、やれ予習、やれ受験・・・と追われるままに、ついにここまで来てしまいました。大学の第二外国語はドイツ語でした(これはちゃんと理由がある)。就職してからは仕事で忙しいし、帰ったら仕事関係の読み物や調べ物で語学学習に時間を割けるはずもなく、ロンドンに来たら大学院の勉強と英語、くずし字読解(現在解読速度急上昇中)でした。
しかし、去年旦那が大学院のフランス語授業を取り、しかも結構楽しそうにやっているのを見て、自分も語学をやりたいという気持ちがふつふつとわき上がってきたわけです。それを見て旦那が一言。
「ロンドンからならサンクトペテルブルクはすぐ行けるから、ロシア語やったら?」
おおー!そうですよね、近いですよね。ついでにモスクワも!
ということで、実際にロシアに行く予定を立て始めると、俄然ロシア語勉強熱が高まります。やっぱり何かを始めるには目標があるといいですね。しかも具体的なものほどよし。モスクワのトレチャコフ美術館でロシア絵画にどっぷりはまるのが私の夢なのです。それにしても、中学生にとってのロシアはものすごく遠かったなあ。いえ、思い返せば色々チャンスはあったのですが、行動に繋がっていませんでした。ひょんなことからきっかけは生まれるものです。

で、どうやって勉強するか。実は前にやりかけてはやめた経験があったので、もう少し遊びながらできるものがないかと思い、旦那が使っているBabbelというアプリをスマートフォンに入れてみました。キリル文字から入り、簡単な会話から徐々に複雑な会話へ、ゲームをする感覚で勉強できます。単語や文章をお手本の後にしゃべると、もとの文と合っているかどうかを判定してくれますし、空欄に活用した形や単語を、画面の中のキーボードで打ち込んだりもします。ちなみに、文字を打つときはロシア語配列のキーボードになります。英語配列のものとはまったく異なるので、最初はとにかく戸惑います。というか、今も戸惑ってます。
それから、黒田龍之助『ロシア語のしくみ 新版』(白水社、2016年、初版2014年)、黒田龍之助『初級ロシア語文法』(三修社、2016年、初版2012年)、米重文樹編『パスポート露和辞典』(白水社、2017年、初版1994年)を購入しました。黒田先生は語り口が面白くて、しかも「小説のように最後まで読み切れる文法」(『初級ロシア語文法 』p. 4) と銘打っただけあり、楽にするする読めます。『パスポート露和辞典』もとても読みやすいです。まだ辞書を引きこなすまでには至っていませんが、発音がカタカナ表記なのですぐ声に出してみることができるし、初学者向けの文法の解説もあったりするのでとても親切だと思います。
あとはNHKのラジオアプリ。全部で15分ほどなのですが、なんとテキストを掲載しています。今は音声に合わせてテキストを追うのが精一杯で、意味を取るのはまったくできませんが、いずれ見なくても聞き取れて中身が分かるようになりたいです。

さて、そんな我が家ではこれからの旅行対策のために、旦那から以下のような言語分担案が提出されました。
旦那:フランス語、イタリア語、スペイン語
私:ロシア語、ドイツ語
あの、旦那君、偏りすぎてません・・・?確かに昔イタリア語やってたし、今フランス語やっているけど、一人でラテン系3言語って逆に難しいように思いますよ?似ていると混乱しやすいのでは?まあ、本人が張り切っているのでよしとしましょう。
私も記憶の彼方のドイツ語を呼び戻さないといけません。文法は結構まじめにやりましたが、思い出せるかどうか。勉強していた頃は、どうも綴りが似た単語(同じ接頭語から始まるとか)が多い印象で、単語を覚えられなかったんですよね・・・

1.9.17

映画 Frantz の感想: 真実は決して正解ではない

これまた前の話になりますが、映画 Frantz を5月に見てきました。大変いい映画で、お勧めです。
第1次大戦後、1919年のドイツとフランス。戦争で婚約者のフランツを亡くしたドイツ人のアンナのもとに、フランツの友人と称するフランス人のアドリアンがやってくるところから始まります。最初はフランス人だからと敵視していたフランツの両親(特に父親)も、アドリアンの話を聞きながら死んだ息子のことを思い出し、打ち解け、まるで本当の息子のように接するのですが、アドリアンの本当の目的は、実は自分がフランツを殺してしまったことを謝り、許しを請いに行くことでした。アドリアンはフランツの友人ではなく、戦場の塹壕で鉢合わせしてしまった敵であり、アドリアンは緊迫の一瞬の後にライフル銃で撃ったものの、フランツの胸に入れてあったアンナからの手紙を読んで、恋人がいることを知ったのでした。
映画を通してアンナからの視点から描かれているのは、オゾン監督によると、ルビッチの原作(『私の殺した男』1932年)とは異なるものにしたかったからだそうです。もともと、モーリス・ロスタンの演劇(1925年)にヒントを得て制作を始めたところ、すでにルビッチの映画があることに気づいて落胆してしまったのだそうです。しかし、婚約者だったドイツ人女性から見た物語に変更すれば、ルビッチ版への返答になるだろうと考えて撮影に至ったといいます。オーストリア人のルビッチがフランス人兵士からの視点で映画を撮り、フランス人のオゾン監督がドイツ人女性の視点で撮る、という面白い試みだとインタビューで語っていました。オゾン版はアンナの視点から描くことで、最初からアドリアンの正体には気づかないように、何かもやもやしたものを感じさせながら徐々に真実に近づいていくようになっています。
「生きていくにはアートとフィクションが必要」というのがこの映画の複数の主題のうちの一つです。アンナはアドリアンから真実を告げられても、それをフランツの両親には伝えず、アドリアンが急遽フランスへ帰ることになったのは彼の母親の具合が悪いから、と嘘をつきます。フランツの両親の反応を知りたいアドリアンに対しては、「子供を殺された両親がとる態度は決まっています」と、これまた嘘を言い、アドリアンの思いを両親に伝えたことにしてしまうのです。そしてすべての嘘を貫き通します。両者の間に入って、それぞれの知りたいこと、思い続けていてほしいことを、そのままに保つために四苦八苦するアンナに、生きていくうえで、真実を知ることは決して正解ではないということを考えさせられます。
最後はルーブル美術館で、マネの『自殺』という絵画を観ている場面で終わります。「この絵は好きですか」と問いかけた隣の男性に、「ええ。生きようと思わせてくれるので」とアンナが決意に満ちた表情で、でもほほえみながら答えます。アドリアンがフランツと観た、と言っていた絵画で、他の場面でも出てきますが、人生にはアートとフィクションが必要という監督の考えがここにも託されていると思いました。1932年のルビッチ版はどうもハッピーエンドのようですが、私たちはその後を知っているため、アンナの前を見据える強さが一層際立っているように見えました。
フランツを間にして、アンナとアドリアン、ドイツとフランスがまるで鏡像のように描かれているのが見事で、勝った側も負けた側も、負った傷は深いのだということがよく分かります。原題 Frantz は、所有代名詞等を排して名前だけを提示することで、亡くなったフランツを軸に展開する鏡像関係をはっきりと打ち出すことに成功していると思います。対して、日本語版の題名『婚約者の友人』は一方方向のような、アンナから見たアドリアン側に片寄ってしまったような気がしないでもありません。確かにアンナの視点から見ればアドリアンは死んだ婚約者の友人(嘘ですが)ではありますが、この題名では、二人及び両国の対比・対応関係を掬いきれていないように感じます。私は Frantz のままでもよかったと思うのですが。
この映画をほぼすべてモノクロームで撮ったのは、「我々にとっては、この時代の映像はモノクロームである方がしっくりするし、喪に服している時期だから」というオゾン監督の方針だったとのことですが、実はカラー映像もあります。すべて分かったときに、カラーである理由は納得できると同時にとても切ないです。

30.8.17

Greenwich


随分前になりますが、6月のある日曜日、グリニッジ天文台へ出かけたときの写真。少し肌寒い日でしたが、晴れていて眺めがよかったです。丘の上では訪れた人々が座って日光浴をしたり、ピクニックをしたりと楽しそうに過ごしていました。
今回は初めてモノクロフィルムで撮ったのですが、その難しさを痛感。何か指標が無いと季節が分からないし、淡い光だと時間帯も判明せず・・・しばらく試行錯誤しそうです。

14.8.17

結婚式に呼ばれたら 3 御祝儀か贈り物か、そして着る物は?

昨年修士で一緒だった友人(ほぼ同い年、30代、男性)に、友人の結婚に際し、御祝儀を渡すべきか、それとも何かものを贈る方がいいのかについて聞いてみました。すると、「お金を贈るのはちょっと・・・ビジネスような印象を受けます」とのこと。結婚するのは中国人とイギリス人のカップルで、御祝儀は銀行口座に振り込みでもいいって書いてあるんだけど、と私が言っても、「うーん、でも贈り物の方がいいと思います」と、お金を贈るのは抵抗があるようでした。やはり一般的にはデパートの結婚祝サービスに依頼して作ったリストからプレゼントを選ぶのが妥当のようですが、「それがないのであれば、日本のもの(伝統工芸品など)を贈ると喜ばれるかもしれないよ」、と助言をもらえました。

そして当日の服装について。女性は白以外の色で、きちんとしたワンピースのような服装などであればよいそうで(このあたり日本とさほど変わらないらしい)、それに帽子やfascinatorと呼ばれる髪飾りをつけることが多いそうです。髪飾りはアスコット競馬に着ていくものを想像してもらえればよい、と言われました。帽子は好きですが、アスコットに被っていくような帽子や飾り物は、自分にはちょっと難しそう(ascot dressで画像検索すると出てきますが、服と合わせて被りこなすのは大変そうなものが多い印象)と思ったとき、ふと思いついて、「着物はどう?」と聞いてみると、「ああ!それいいと思います」と言ってくれました。そうかそうか、せっかくだし旦那と一緒に着物で列席しようかな、と思った矢先に難問が。
「パーティーが終わるとみんなでダンスします」
「え、ダンス?」
「最初に新郎新婦が少し踊って、それからみんなでダンスします。そのために、ダンスの教室に通う新婚カップルもいるんです」
そのとき頭の中に浮かんだのが、Sherlock のシーズン3、ジョン・ワトソンとメアリー・モースタンの結婚式で、二人がシャーロックのバイオリンに合わせて優雅に踊り、その後列席者全員が音楽に合わせてノリノリに踊るシーン。まるでクラブのようでした(行ったことがないので想像です)。ああ、ああいう感じになるのか。
「着物でダンスは難しい、というか、私全然踊れないよ?」
「大丈夫、何とかなりますよ」
という友人。何だ、その日本人的な適当な返答は・・・

着物をオックスフォードまで持って行く、または着ていくのはちょっと大変そうなので、やっぱりワンピースとボレロの髪飾り無しで行くか、と決めたのでした。招待状には「帽子か髪飾りをつけるか、またはどちらもつけない」のもよいとされていたし、大丈夫でしょう。
贈り物の方は、ちょうどこのとき旦那と日本にいたので、デパートで冷たい飲み物にぴったりのタンブラーのセットを購入しました。なんでも、日本の持てる技術を駆使したチタン製のもので、飲み物をずっと冷たく保てるんだとか。表面には温度が伝わってこないので、持つときも快適、さらに、ビールの泡をふわふわに作れるんだそうです。これは後日新婦である友人に渡しました。使用説明書の英語版がなかったので、自分たちで翻訳して渡しましたが、喜んでもらえてよかったです。

8.8.17

結婚式に呼ばれたら 2 御祝儀か贈り物か

さて、イギリスで結婚式に呼ばれたらどうすればよいのか。我々の目下の問題は、「御祝儀をどうするか」と「何を着ていけばよいのか」です。
ネットで調べても何やら色々合ってよく分からないので、イギリス人男性と結婚して○十年になる日本人女性の方に質問してみました。その方の回答がこちら。

1. イギリスでは通常、御祝儀を渡すという習慣は無い。しかし、イギリス社会は今ものすごい速さで変化しているので、若い世代ではあり得るかも。

あり得ますね。私の友人のように、異なる国や地域出身の人と結婚する例も増えているでしょうが、単に若い人はそれほど裕福ではない場合も多いというのもありそうです。

2. 伝統的には、お金ではなくてプレゼントを渡す。よくあるのが、新婚夫婦がデパートの結婚祝サービスに依頼して、欲しいものリストを作成、招待客たちは招待状に書いてある「○○デパートに行ってプレゼントを選んで下さい」に従って、所定のデパートに行き、リストを見せてもらう。そしてそこから選んで購入する、というもの。

プレゼントは小額(20から50ポンドくらいかしら?とのこと)で購入するものがほとんどだが、社会層によって違うので複雑だとのことです・・・

3. 伝統的には、式費用を負担するのは花嫁側の家族だが、最近は両方が負担したり、相談して分配を決める、余裕がある方が負担する、など様々。

嫁入り費用ということだったのでしょうか。その方曰く、「それほど裕福でなくても、式に25000ポンドかけることは珍しくないと言われています」のだとか。これを新婦側だけで負担するのはかなり酷では?と思いました。折半方式になるのも無理ないでしょう。

ところで、私たちと同世代の人たちはどうしているんだろう?そう思って別の友人に聞いてみた結果は、また次回。

7.8.17

ブライトンの景色


ブライトンの風景を楽しむのなら、浜辺にあるBritish Airways i360 というタワーがお勧めです。地上138メートルまで登ってそこでしばらく停止します。中にはバーもあってお酒も楽しめます。曇っていたのが残念ですが、海水がとてもきれいでした。イギリスにリゾートビーチがあると言われてもよく分かりませんでしたが、これで納得。ただ、8月初旬はすでに肌寒いので、泳いでいる人はほとんどいませんでした。浜辺(砂ではなく小さな石が敷いてある)で日光浴を楽しむにはいいかもしれません。


道路沿いのホテルの屋上にはこんな絵が。このタワーができてから描いたのでしょうか?

6.8.17

君の名は


先日知人達と行ったブライトンのアイス屋さんの前にて。
「名前がルーシーだったら、ソフトクリームかスラッシュを無料で差し上げます」
いいなあ、ルーシー!羨ましいぞ、ルーシー!
身分証明書がないとだめなので、ルーシーになる可能性を断念する我々。でもこの後すぐこのお店でアイスクリームを買い(もういい大人なので)、海を見ながら食べたのでした。おいしいアイスクリームでした。

この日、ソフトクリームにカドブリー社製の棒状のフレークを指したものをMr Whippy '99 (99 Flake ともいうらしい)、砕いた氷で作った飲み物をスラッシュということを知りました。

30.7.17

卒業式

先週火曜日は修士の卒業式でした。昨年12月に卒業できると分かってから7ヶ月、この時期に卒業式というのも馴染めませんが、季節柄よしとしましょう。
SOASの卒業ローブは地が灰色で黄色の縁があるもので、他の学校の黒地のものに比べると明るい印象を受けます。それを着て友人達と写真を撮りまくり、ホールへ移動。間に音楽の生演奏を挟みながら式次第は進み、学生は一人ずつ名前を呼ばれて、壇上でプレジデントと握手していきました。
ホールから出るときにもらった品物の一つがこちら。SOASマグカップ。この絵柄は何だろうと思っていたら、SOASを象っているんですね。なんとまあシュールな・・・。ちなみに、旦那は2番目のSをフラミンゴだと思っていたようです。



6.7.17

郵便局にて

日本への郵便を出しに、郵便局へ行ったときのこと。窓口のお姉さんが頭にティアラ、胸にきらきらしたたすきを掛けて座っていました。文字が逆さまでしたが、読んでみるとBirthdayと書いてある。思わず、「誕生日なんですね」と声を掛けたら、「そうなの!」と嬉しそうなお返事。
聞いてみると、一度家に帰ってから家族とケーキでお祝いし、その後どこかに出かけるようでした。
そうこうしているうちに送付料金の支払いも終わりました。追跡番号付き航空便で8.35ポンド。よい時代です。Have a great evening. と挨拶すると、Thank you! と返してくれて、郵便局を出ました。
平日夕方の4時だったのですが、寛大な職場なんですね。微笑ましい光景でした。

27.6.17

結婚式に呼ばれたら 1 招待状

友人が9月に結婚することになり、我々夫婦も招待されました。めでたい!
まずはもらった招待状に返信をしなければいけないので、書き方を調べてみました。もし招待状が3人称で書かれているなら、こちらも3人称で返すのが礼儀です。
例えば、招待状の文面が次のようなものだったとします。

Mr & Mrs Harold Roberts 
request the pleasure of your company
at the celebration of the marriage of their daughter
Mary
and
Mr John Smith 
on Saturday 24th June 2017
at 3:30 pm

この場合、出席するなら次のように書くといいようです。

Mr & Mrs Scott Williams
accept with pleasure
your kind invitation for 
Saturday 24th June 2017

もし、残念だけれども欠席するのなら、2行目を "regret that they are unable to accept" にします。
返信用のカードが入っていなければ、メールでもよいそうです。私の友人もメールアドレスを記載してくれていたので、そちらに返信しました。ちなみに、出欠確認用に作ったと思われるgmailでした。確かに、この方が管理が楽かもしれません。
余談ですが、英語でおもしろいと思うのは、夫婦名の記載方法です。Mr and Mrs のあとに旦那さんの名前がきます。奥さんの名前は書かないんですね。不思議・・・

招待状にはご丁寧にQ&Aも入ってました。「どうやって会場まで行く?」から「時間は?」など常識的なものの中で、「お祝いに何か持って行ったほうがよい?」の質問に対する回答が振るっていました。友人が中国人(旦那さんはイギリス人)だからか、「お会いできるだけで嬉しいです。でも、何か贈り物をしたいということでしたら、中国の伝統的な、赤い封筒に入ったラッキーマニーがいいです。ハネムーンや家具等に使います。もし赤い封筒ではない方がよいということでしたら、普通のお金でも構いません。こちらにお振り込み下さい」と口座番号まで書いてありました。これ、いいんだ、と驚きました。
考えてみれば、日本でも御祝儀を現物で持って行きますけど、披露宴中の管理が大変です。その点、口座振り込みは披露宴中の心配ご無用ということで、合理的かもしれません。

それにしても、当日は何を着ていけばよいのやら。Q&Aには「通常の結婚式用の服装でいいです」とあるけれども、こちらはその「通常」を知りたいんである。よく見ると「男性は背広(またはキルトなど *スコットランド衣装)、女性は帽子を被っても被らなくてもよい。でも男性は燕尾服はだめ」と書いてある。うーむ、分かったような分からないような。というわけで情報を集めている最中です。

8.6.17

カップケーキとマフィンの違い

以前からマフィン型が欲しかったので、つい先日デパートの台所用品売り場で購入したときのこと。レジの店員さんが「これからカップケーキを焼いて忙しくなるわね!」と話しかけてきたので、前から思っていた疑問について聞いてみました。
私:「カップケーキとマフィンは何が違うんですか?」
店員:「高さが違うのよ。カップケーキは浅いけど、マフィンは深い」
私:「じゃあイギリスとアメリカで違うっていうわけでもないんですね」
店員:「そうよ。でもアメリカ人はものすごく食べるから太ってるわ。何かレストランで一人分頼んでも、それで家族全員養えるでしょ。あんなに太ってたら歩けない。私たちはそこまで食べないから、太らないもの」
その店員さんもややふくよかな体型でしたが、そんなことは少しも意に介さないようでした。この堂々とした棚上げっぷりに苦笑しつつ、デパートを後にしました。

17.4.17

イースターの会話

昨日はイースター(キリストの復活祭)でした。
最近のロンドンは、まだ肌寒いですが少しずつ暖かくなってきていると感じます。そんな中、我が家の目下の課題はパンがかびることです。先ほど、先週金曜日(Good Friday キリスト磔刑の日)に買ったばかりのパンにかびを発見してしまった私。
以下、我々夫婦の会話。
私:「パンにかび生えてる!早過ぎない?もう冷蔵庫に入れないと駄目な時期?」
旦那:「・・・今日イースターだよね?」
私:「うん?」
旦那:「パン、復活しないかな」
いやいや、復活しませんて。そりゃパンはキリストの身体とは言いますけれども。
そして今日のご飯はパン無し&白ワインでした。

8.3.17

食事処の多さに驚く

2月半ば、用事で日本に1週間ほど帰国したときに驚いたこと、それは駅前の食べ物屋さんの数でした。吉祥寺駅で降りたとき、ビルをほぼ埋めるかのような飲み屋、カフェ、レストラン、ファーストフード店の数に圧倒されました。この一帯で何万人養うつもりなんだろうかと思ってしまいます。
もちろんその恩恵は計り知れなくて、食事処を探すのに苦労しないし、一人で入れるお店もたくさんあって人目を気にしなくてよい。そして安い。ロンドンよりもはるかに安い。でも食材は絶対余ってると思うし、あまりに数が多いから安さを売りにしないと生き残れないんじゃなかろうか、利益がぎりぎりだからお客さんをたくさん呼び込んで、長時間働くことになって、と悪循環になってるんじゃないかと、食と価格と賃金と労働時間の関係について思いを馳せました。
でも安くておいしい大学の学食はSOASに持って行きたいなあと思ってしまったのでした。カレーにサラダをつけて300円、しかもおいしいなんて奇跡です。

25.2.17

夕方のセント・ポール大聖堂



1月のとある日、散歩がてらシティの辺りを巡り、最後にセント・ポール大聖堂へ。よく晴れていたので観光客も大勢いました。大聖堂の北側、パターノスター・スクエアから撮影。

20.2.17

ビクトリア・アンド・アルバート美術館の大理石像


ビクトリア・アンド・アルバート美術館を訪れた日は珍しく晴天でした。窓から入る日光が大理石像を照らすとともに、背景に像と窓枠の影を作っていました。

7.2.17

V&A



ビクトリア・アンド・アルバート美術館の中庭にて。上の写真の建物の中にはウィリアム・モリスもデザインに加わったというカフェがあります。

5.2.17

Regent's Park



昨年の夏の終わり頃(8月か)、リージェンツ・パークにて。バラで有名なこの庭園を訪れるのは、本来ならば5月から6月頃が一番よい季節ですが、すっかり忘れていて行き逃しました。運良くきれいな一木を見つけて撮影。その後、芝生の上に置かれた長いすに寝そべってから帰宅しました。

30.1.17

Happy Lunar New Year


実は昨年の写真なのですが、現像が終わったので掲載します。Nikon EMで撮影、ソーホーの中華街にて。