6.12.16

近所の眼鏡屋さん

普段、眼鏡をかけていますが、つるが耳にあたって痛いなあ・・・と思っているうちに、皮がむけてしまってえらいことになっていました。
ほぼ毎日使い、狂ったように混んだ地下鉄改札で背の高い人が押してきて眼鏡にあたってずれる、なんてこともあったので、色々緩んでしまったんだろう、調節してもらわないと、ということで、近所の眼鏡屋さんに行ったわけです。
そのお店は初老の男性の店員さんが一人で切り盛りしているようでした。眼鏡のつるの調整をお願いし、手渡すと、店員さんはその眼鏡を顕微鏡のようなもので見始めました
が、突然、「これはどこで作ったんだ?」と聞いてきました。
私:「日本です」
店員さん:「レンズのメーカーは?」
私:「メーカー?ええっとどこだっけな・・・」
店員さん:「これはHOYAだろ?」
私:「うーん、そうかもしれないですね(でもTOKAIだったような気もするな・・・)」
店員さん:「俺は、透明度の高いレンズを見ることが何よりも楽しいんだ。フレームはどうでもいい。このレンズはとてもクリアで、いいレンズだよ。」
こんな話をしながら調節してくれていたわけですが、私が日本人だと分かったので、店員さん、さらに続けます。
店員さん:「定年退職したら旅行に行きたいんだけれども、日本は3番目に行きたいと思ってる」
レンズにあんなに感動しておいて3番目?と思ったのですが、ここはぐっとこらえ、「じゃあ1番目と2番目はどこですか?」と聞いたところ、「1番目はオーストラリアでバリア・リーフに行く、2番目はカリビアン諸島、3番目は日本かベトナム、それかタイ」とおっしゃる。3番目に色々入ってますが、やっぱり南に行きたいんだなあ、ロンドン寒いしなあと納得。
そうこうしているうちに調整が終了。さすがに料金が発生するだろうと思いきや、「もしサービスがよかったと思ったら、机の上の募金箱にお金を入れてくれればいいよ」というのでそういたしました。
つるも直って快適です。