14.8.17

結婚式に呼ばれたら 3 御祝儀か贈り物か、そして着る物は?

昨年修士で一緒だった友人(ほぼ同い年、30代、男性)に、友人の結婚に際し、御祝儀を渡すべきか、それとも何かものを贈る方がいいのかについて聞いてみました。すると、「お金を贈るのはちょっと・・・ビジネスような印象を受けます」とのこと。結婚するのは中国人とイギリス人のカップルで、御祝儀は銀行口座に振り込みでもいいって書いてあるんだけど、と私が言っても、「うーん、でも贈り物の方がいいと思います」と、お金を贈るのは抵抗があるようでした。やはり一般的にはデパートの結婚祝サービスに依頼して作ったリストからプレゼントを選ぶのが妥当のようですが、「それがないのであれば、日本のもの(伝統工芸品など)を贈ると喜ばれるかもしれないよ」、と助言をもらえました。

そして当日の服装について。女性は白以外の色で、きちんとしたワンピースのような服装などであればよいそうで(このあたり日本とさほど変わらないらしい)、それに帽子やfascinatorと呼ばれる髪飾りをつけることが多いそうです。髪飾りはアスコット競馬に着ていくものを想像してもらえればよい、と言われました。帽子は好きですが、アスコットに被っていくような帽子や飾り物は、自分にはちょっと難しそう(ascot dressで画像検索すると出てきますが、服と合わせて被りこなすのは大変そうなものが多い印象)と思ったとき、ふと思いついて、「着物はどう?」と聞いてみると、「ああ!それいいと思います」と言ってくれました。そうかそうか、せっかくだし旦那と一緒に着物で列席しようかな、と思った矢先に難問が。
「パーティーが終わるとみんなでダンスします」
「え、ダンス?」
「最初に新郎新婦が少し踊って、それからみんなでダンスします。そのために、ダンスの教室に通う新婚カップルもいるんです」
そのとき頭の中に浮かんだのが、Sherlock のシーズン3、ジョン・ワトソンとメアリー・モースタンの結婚式で、二人がシャーロックのバイオリンに合わせて優雅に踊り、その後列席者全員が音楽に合わせてノリノリに踊るシーン。まるでクラブのようでした(行ったことがないので想像です)。ああ、ああいう感じになるのか。
「着物でダンスは難しい、というか、私全然踊れないよ?」
「大丈夫、何とかなりますよ」
という友人。何だ、その日本人的な適当な返答は・・・

着物をオックスフォードまで持って行く、または着ていくのはちょっと大変そうなので、やっぱりワンピースとボレロの髪飾り無しで行くか、と決めたのでした。招待状には「帽子か髪飾りをつけるか、またはどちらもつけない」のもよいとされていたし、大丈夫でしょう。
贈り物の方は、ちょうどこのとき旦那と日本にいたので、デパートで冷たい飲み物にぴったりのタンブラーのセットを購入しました。なんでも、日本の持てる技術を駆使したチタン製のもので、飲み物をずっと冷たく保てるんだとか。表面には温度が伝わってこないので、持つときも快適、さらに、ビールの泡をふわふわに作れるんだそうです。これは後日新婦である友人に渡しました。使用説明書の英語版がなかったので、自分たちで翻訳して渡しましたが、喜んでもらえてよかったです。