ふと思い立ち、7月からロシア語を勉強しています。
前から、といっても中学生くらいから「ロシア語やってみたいなー」と思ってはいたのですが、やれ部活、やれ課題、やれ予習、やれ受験・・・と追われるままに、ついにここまで来てしまいました。大学の第二外国語はドイツ語でした(これはちゃんと理由がある)。就職してからは仕事で忙しいし、帰ったら仕事関係の読み物や調べ物で語学学習に時間を割けるはずもなく、ロンドンに来たら大学院の勉強と英語、くずし字読解(現在解読速度急上昇中)でした。
しかし、去年旦那が大学院のフランス語授業を取り、しかも結構楽しそうにやっているのを見て、自分も語学をやりたいという気持ちがふつふつとわき上がってきたわけです。それを見て旦那が一言。
「ロンドンからならサンクトペテルブルクはすぐ行けるから、ロシア語やったら?」
おおー!そうですよね、近いですよね。ついでにモスクワも!
ということで、実際にロシアに行く予定を立て始めると、俄然ロシア語勉強熱が高まります。やっぱり何かを始めるには目標があるといいですね。しかも具体的なものほどよし。モスクワのトレチャコフ美術館でロシア絵画にどっぷりはまるのが私の夢なのです。それにしても、中学生にとってのロシアはものすごく遠かったなあ。いえ、思い返せば色々チャンスはあったのですが、行動に繋がっていませんでした。ひょんなことからきっかけは生まれるものです。
で、どうやって勉強するか。実は前にやりかけてはやめた経験があったので、もう少し遊びながらできるものがないかと思い、旦那が使っているBabbelというアプリをスマートフォンに入れてみました。キリル文字から入り、簡単な会話から徐々に複雑な会話へ、ゲームをする感覚で勉強できます。単語や文章をお手本の後にしゃべると、もとの文と合っているかどうかを判定してくれますし、空欄に活用した形や単語を、画面の中のキーボードで打ち込んだりもします。ちなみに、文字を打つときはロシア語配列のキーボードになります。英語配列のものとはまったく異なるので、最初はとにかく戸惑います。というか、今も戸惑ってます。
それから、黒田龍之助『ロシア語のしくみ 新版』(白水社、2016年、初版2014年)、黒田龍之助『初級ロシア語文法』(三修社、2016年、初版2012年)、米重文樹編『パスポート露和辞典』(白水社、2017年、初版1994年)を購入しました。黒田先生は語り口が面白くて、しかも「小説のように最後まで読み切れる文法」(『初級ロシア語文法 』p. 4) と銘打っただけあり、楽にするする読めます。『パスポート露和辞典』もとても読みやすいです。まだ辞書を引きこなすまでには至っていませんが、発音がカタカナ表記なのですぐ声に出してみることができるし、初学者向けの文法の解説もあったりするのでとても親切だと思います。
あとはNHKのラジオアプリ。全部で15分ほどなのですが、なんとテキストを掲載しています。今は音声に合わせてテキストを追うのが精一杯で、意味を取るのはまったくできませんが、いずれ見なくても聞き取れて中身が分かるようになりたいです。
さて、そんな我が家ではこれからの旅行対策のために、旦那から以下のような言語分担案が提出されました。
旦那:フランス語、イタリア語、スペイン語
私:ロシア語、ドイツ語
あの、旦那君、偏りすぎてません・・・?確かに昔イタリア語やってたし、今フランス語やっているけど、一人でラテン系3言語って逆に難しいように思いますよ?似ていると混乱しやすいのでは?まあ、本人が張り切っているのでよしとしましょう。
私も記憶の彼方のドイツ語を呼び戻さないといけません。文法は結構まじめにやりましたが、思い出せるかどうか。勉強していた頃は、どうも綴りが似た単語(同じ接頭語から始まるとか)が多い印象で、単語を覚えられなかったんですよね・・・