写真は散歩をしていたら見かけた建物。窓枠と重なって分かりづらいですが、イングランド国旗が六つ全ての窓に掛けられています。記憶では、右隣の建物の窓にはポルトガル国旗が掛けられていましたが、ポルトガルがグループリーグ敗退となるや外されてしまったようです。無念。
サッカーのワールドカップが終わってしまいました。決勝戦はVARの判定も含めて疑問に思うこともありましたが、それもサッカー、ということなのでしょう。私たちは家のテレビで観ていまして、終わったら「ラ・マルセイエーズ」を大声で歌う人たちが大通を歩いて行くのが聞こえました。特に"Marchons, marchons!" の部分は声が割れんかぎりの力を込めていました。そのあと飲みに行こうとしたら、女性が車の後部座席から身を乗り出してフランス国旗を両手で広げ、叫びながら走り去っていきました。何はともあれ、おめでとうございます。
今回は、誰もイングランドチームに期待していなかったというワールドカップのちょっと笑える便乗・余波について。
1. ハリケーンという名前のパイがあった
パイミニスターというパイ屋さんがワールドカップ期間中に売り出したパイがこちら。
The Hurrikane とあり。スペリングからして明らかなように、イングランド主将の Harry Kane と hurricane をかけたものです。イングランド戦を観るまでハリー・ケーンのことを知らなかったので、試合中に「ハリケーン」と聞こえるたびに「こんなに天気がいいのに、なぜハリケーンがロシアで叫ばれているのか?」と思っていました。ちょっと弁解をさせてもらうと、Harry の a はとても短く言われることが多く、しかも実況中だとなおさらなので、hurricane の u の発音と近く聞こえるのです。
2. 携帯通信会社の Three が期間限定で Three Lions になった
写真はこちら。私たちも使っている携帯会社の Three の店舗名の横に、かわいいライオンが3匹。中華街の近くで撮影しましたが、他の店舗でも見かけました。
イングランド王室の紋章が3匹のライオンで、ユニフォームにも入っているため、Three Lions といえばイングランドチームのことになります。
3. ワールドカップ期間中のパブでは、他人にむやみに話しかけてはいけない。でもいいこともあるかもしれない。
バラ・マーケットの近くにあるパブで飲んでいたとき、向かいに座っていた50代と思われる男性に「イングランドチームがグループリーグを勝ち進んでますね」と話しかけたら、「僕はスコットランド人だから、イングランドなんて負ければいいと思ってる」と返されて冷や汗をかきました。「うっわ、しまった!」と思ったのですが、おだやかな方だったので嫌みさは微塵もなく、むしろ「今回は日本だって活躍してるじゃないか。次が楽しみでしょう?」と話しかけてくれました。しばらくお話ししたのち、「じゃあまたね」と握手をしてお店を出て行かれました。
サッカーだったからまだよかったのかも。これがラグビーだったらどうなっていたことやら・・・
4. サウスゲート駅がガレス・サウスゲート駅になった
ロンドン北部の地下鉄駅、Southgate 駅が、イングランド監督ガレス・サウスゲートに敬意を表して16日と17日の二日間だけ Gareth Southgate 駅になりました。地元の人も好意的で「ずっとこのままがいい」という人もいるらしい。ぜひこちらからどうぞ。動画もついています。
https://www.bbc.co.uk/news/uk-england-london-44844999
サウスゲート監督のおかげで、チョッキが復活しつつあるそうで、ショーウィンドウにもチョッキが並んでいるのをよく目にします。ところで、イギリス英語ではチョッキを waistcoat と言うんだそうです。vest というと袖無しの下着のことなんだとか。ただし、アメリカでは vest がチョッキになります。 いやー、知らなかったわ。
駅名は便乗しすぎな感がありますが、1990年以来久しぶりの4位と思えば、これくらいはいいのかなと思いました。