20.2.16

ロンドンのフラットに住むときの心構え ねずみ対策 3

さて、ねずみを見てしまった私は日本にいる友人に連絡して助言を求めました(ご主人がイギリス出身で、ご主人のご両親もロンドン在住なのです)。
友人が言うには、とにかくかじられたものは即捨てる、地区の害獣対策課のホームページを見てみる、食べ物はすべてタッパーなどに入れてかじられないようにする、などの対策を教えてくれました。ありがとう!
それで早速、住んでいる地区の役所のホームページを見てみたら、一言、
「一軒だけ対策しても効果はないので、その一帯で害獣対策をします。」
ああ、これはつまり、「事が大きくなるまで動かない」ってことだな、と思い、役所に頼るのを早々諦める。
仕方がないので、家の近くにある Robert Dyas という日用雑貨兼工務店に行き、店員さんに事情を説明して対策を教えてもらうことに。
店員さんは「今も家にいるのかい?どこから入ってくるかを調べるために、最初はえさ入りの罠をしかけておくんだけど」と言いました。
それを聞いてちょっと考えました。しかし罠をしかけて困るのは、
「その後どうするよ?」
ネットで調べたときも、捕まえたはいいものの、その後どうするかで悩んだという意見が多数ありました。「逃がしました」というものから「ここにはとても書けません・・・」まで、およそ虫対策なら見ないであろう、様々な対応とそれに対する苦悩がありました。
結局、「昨日見たねずみは、もう家の中にはいないだろう」と信じることにして、ねずみが入ってこないような処置を施す、ということで旦那と意見が一致、店員さん、「それならこれがいいよ」と、穴をふさぐ接着剤のようなものを持ってきました。
しかし、これは大家さんの許可なしにはできないだろうな、と思ったので、それ以外のもので何かありませんか、と聞いたところ、「じゃあこれはどう?ねずみはかじれないよ」と、スチールウールの束を指さしました。
これならいいだろうということで大量にかごの中に入れ、かつ、人間には聞こえないけれどもねずみには聞こえる警音を出す直径20センチほどの機械(コンセント使用)も購入して帰宅。

ロンドンのフラットは、恐ろしいほどに隙間だらけです。そこにスチールウールをちぎっては詰め、ちぎっては詰め、を繰り返しました。作業中、旦那がぼそっと一言、「スチールウールを触ったの、小学校でやった理科の燃焼実験以来だな。」そういえばやったなあと今更ながら思い出しました。
約1時間ほどで詰め終わりましたが、スチールウールで手を切ってしまって少々痛かったです。軍手を買っておけばよかったと後悔しました。
警音器もコンセントに差し、動いているのを確かめて一安心。それ以来4ヶ月、まったく見ていません・・・と書くはずが、昨日ねずみがどうも壁の後ろまで来てるらしいことを知ってしまったので油断はなりません。
隣の工事、早く終わらないかな・・・

最後に1つ、ねずみ対策を調べていた時に見た、とてもユーモアのあるコメントがこれ。
「ねずみが出たって?ハハ、それはタダで飼えるペットだよ」