ロンドンで部屋を探すのは至難の業です。家賃が高く、立地のよいところは競争が激しいからです。私たち夫婦は、渡航する日の3ヶ月ほど前から探し始めました。
お世話になっている喫茶店のママからスコットランド出身の方を紹介してもらい、不動産探しにうってつけのサイト、Zooplaを紹介してもらいました。
その方と一緒にサイトを見ながら、不動産探しの要点を教えてもらえたのが大いに助かりました。かいつまむと、
・外観はぱっとしなくても、中はきれいなことが多い。
・1年以上借りられるか確認すること(私たちは4年間住む予定)。不動産を持っている人によっては、少しの間別のところに住むことになった場合、その不動産を自分がいない間だけ貸し出す人もいるため。
・スタジアムが近い場所は気をつけるべし。サッカーの試合の後は、試合の内容如何によっては怖い。
・家具付き、セントラルヒーティング付のところがよい。お得(自分たちもそうしました)。
・お湯を出す時には、数時間前にスイッチを入れておかないと作動しない機械もあるので確認すること。
さて、その方、時々建物の画像を見ながら「あ、これはいいね」と言うので理由を聞いてみたところ、
「これはヴィクトリア朝の建物だから。ジョージ朝もいいよ。」
とのお返事が。
古い建物は外観はそのままに、中を改装して住むのが理想の不動産なのだそうで、政府も古い建築物の保存に予算を準備しているのだそうです。つまり古ければ古いほどよい。
しかし建物の外観で様式まで分かるとは!と驚きました。
逆に、「ここはやめた方がいい」と言われたのは、高層マンションでした。「人が多いと面倒なことも多い」というのがその理由。一軒家であっても集合住宅が近くにあるようなら思いとどまった方がいいとも言っていました。
日本だと、高層マンションは富裕層が住むところ、というイメージがあるように思うのですが、まったく逆の発想で新鮮でした。でも確かに、ご近所同士で揉めることは多いといいますもんね。
「それじゃあ、何階までの建物なら住みます?」と聞くと、
「うーん、2階。」
そ、それは厳しすぎる・・・
やはり古い一軒家が理想のようです。