24.6.16

EU離脱が決まって思う今後のこと

EU離脱派が100万票以上の差をつけて勝ちました。こういうことになるとは、と正直かなり驚いています。先ほどキャメロン首相の発表があったばかりで、今回の結果による混乱を収めるために10月までは続投すると言っていました。イギリス国内にいるEU出身の人々(特に医療関係者)の不安を払拭したいとの思いはあるでしょう。ただ、実際にEU離脱手続きに入るための第50憲章 (Article 50) の引き金を引くのは新首相になるようです。キャメロンは、「今まで幸運が続いていたのに、最後の最後で運に見放された首相」と言われています。

友人達もこの結果を嘆いていました。彼らにとってみれば、EUに入っているイギリスしか知らないわけで、離脱したらどうなるのかを本当に心配しています。
SOASの今後も課題だらけです。EU圏からの学生を見込めなくなったら、経済状況のまったく芳しくない学校なので、「これでSOASはUCLに身売りしてしまうんじゃないか」との懸念が出ています。ただ、EU圏外からの学生をもっと取れば(特に中国)、彼らからは高額の授業料を取れるのでその方がいい、という意見もありますが。次の政権が高等教育に対してどう対策を取るのか、目が離せません。でも授業料は毎年上がっていくんですよねえ。これは変わらない。

私ら夫婦が昨年9月にイギリスにやってきたときは、1ポンド190円近かったのに、今や140円台です。何なんでしょう、これは。不動産屋に預けていた敷金を考えると、頭を抱えたくなります。学費も今の為替で計算したら、去年から60万円も安い。つくづく、政治と経済は分からんものだと思います。