31.8.19

この夏の山場

明日からもう9月。7,8月はとにかくめまぐるしく状況が動いたので自分も追いつけていないところがあります。

7月始め
旦那さんがマイナーリビジョンで博士号取得見込みになりました。素晴らしい。旦那さんの分野で4年で博士号取るのは難しいらしいから、その期間でできたなんてすごいと思う。そして旦那さんだけ帰国。

7月下旬−8月上旬
ドイツの大学主催の博士課程学生のためのワークショップに参加。最初の1週間は発表、ライティングセッション(教授1人につき学生2,3人の割合。贅沢!)が2回、その後10日ほどヨーロッパの美術館、博物館へ各自出かけて調査、またドイツに戻ってくるというもの。計3週間。行く前は不安だらけで「なんで応募して受かっちゃったんだろう」と思ったけれども、発表が思ったよりよい評価をいただけて安心。参加していた先生たちや学生とも意見交換できて刺激になる。今回は学外の発表で初めて何も見ずに(つまり原稿を読み上げずに)発表したら、これもお褒めの言葉をいただけて嬉しい。「やり続けていたら何とかなる」もそうだけれど、「やると決めないとできるようにならない」も真実だと思う。
他の学生さんとも仲良くなれてよかったし、悩んでいることはみんな大して変わらないというのも分かったのも収穫でした。
ヨーロッパ間の移動はスムーズでしたがドイチェバーンだけは別!これについては後日書きたいと思います。

1週間前
博論の草稿提出。ラストスパートの日が過去最高に暑いバンクホリデーだったようで、しんどかったです。

今は友人宅に移るための引越の準備と、必要な本をとにかく読むという毎日ですが、前者のことに時間と注意を割く方が多くなってきています。

2.6.19

イギリスで住むところを決めるときに最初から諦める方がよいかもしれないこと

1. 家は隙間だらけである。
2. 不動産会社は対応が遅いことがある、というよりたいてい遅い。結構いい加減。

この間浴室の天井から水が漏れていたことを書きましたが、これはその続きです。
昨日は金曜日の夜9時半過ぎ(!)、水道配管の業者さんがやって来ました。何でも、本当は昼間に来るはずが、夜9時半にならないと行けない、と旦那さんの携帯にかかってきたそうです。
やって来た業者さんと話をしていると、どうも私たちの部屋から下の部屋へ水漏れしたという間違った内容を不動産会社が送ったらしいということが分かりました。旦那さんはすぐさま水漏れの様子を撮ったビデオを見せ(証拠大事)、業者さんに確認してもらいました。「あいつら間違った情報を送ってきたのか!」とやれやれの表情。そりゃそうですよね。
ただ、水漏れが止まって数日後、上に住むご近所さんとばったり会ったときに、「前に雨が降って、それが浸みてきてるらしい」と言われたのが気になっていたので、「水漏れがあったのはこの1回だけだし、すぐに止まったから安心したけど、よくあるんですか?」と聞いたら、「イギリスの家なんてクソだよ。藁と木でできてるから」という大変正直な、でも業者が言ってはいけないでしょうということをにべもなく言い放っていました。いや、レンガもあるでしょ、と思ったのですが、あれ、これって3匹の子豚のような・・・?
業者さんは、さらに浴室を点検しながら、「天井の上はたいして何もないから、電気のソケットの隙間とか、天井と壁の接合部分の漆喰が剥がれていればそこから水が出てくるよ」と教えてくれました(以前、不動産会社経由で、大家さんがフラットの天井と壁の接合部分のひびを直したいから何週間かいない日を教えてくれと言っていた理由がこれでほぼ判明)。
今回の水漏れは1階にまで拡大していたようで、業者さんは私たちの下に住むご近所さん(この前トースターを焦がして火災報知器を鳴らした人)に話を聞きに行き、「こりゃ建物のマネジメントをする人に連絡しないとな」とぼやいていました。そして、
業者さん:「この水漏れっていつあったの?」
旦那さん:「2週間前です」
業者さん:「えっ!?じゃあ2週間前のことを、あいつらやっと昨日俺に送ってきたってことなのか。へぇーっ!(最後は "Niiiiiiice" ヌァーィスでした)」
私:「本当?」
業者さん:「不動産会社もクソだから」
私:「あ、そう・・・」
今私たちがやらないといけないことは特にないようで、そこは安心しました。私たちの意見が一致したのは、あの配管の業者さんはまじめだね、ということ。夜9時半に来るのもそうですが、対応もとてもよかったです。びっくりするくらい正直だったけど。

28.5.19

仕事も家庭も、は可能か

昨日自分にとっても大事なことについて友人(女性)と話していました。それは「仕事も家庭も、は可能か」。
変わってきたとはいえまだ制約の多い出産後の仕事復帰は、程度の差はあれイギリスでも日本でも難しく、どちらも保育園等に通わせる金額は高額で、女性は復帰してもパートタイムで数年踏ん張らないといけない。イギリスの方がましのようなイメージだけれども、それもEUの一員でEU法に準じてきたからで、これが離脱すると、もともと資本家寄り、経営寄りの方針だからどうなるか分からないし、労働党は労働者の権利を守れと叫んでいるけれど、どこまでできるのか怪しいもんである。
冒頭の話に戻すと、友人のご両親は香港から渡ってきて働きに働いた人たちです。男の子を産んだあと、あまりに忙しすぎたので息子を自分の両親がいる香港へ戻した、つまり孫の面倒を祖父母に見てもらったのだそうです。2年経って息子さんがイギリスに帰ってきたら、何と妹(つまり友人)が産まれていて、両親は妹にかかりっきりという状態を目の当たりにする。友人曰く、「兄はショックだったみたいで、それから両親とも私とも距離を感じると言っている」と言っていました。
似たような話はうちの旦那さんもしていました。学会でとある論文のコメンテーターを務めたときのこと、その論文の著者はアメリカの大学院で博士課程に在籍中の中国人で、最近結婚したばかり。その彼と今後の進路について話していたとき、子供が産まれたらどうするかという話題になったそうで、その人は「中国にいる両親に見てもらうよ、そうすれば仕事に集中できるから」とさらりと言ったことにうちの旦那さんはとにかく驚いたと言っていました。奥さんも学者の卵で、夫婦でこう考えているようでした。もちろん色々な考え方があり、各家庭で話し合って納得して撰んだ方法ならそれでいいと思うし、尊重すべきで、自分がどうこう言う筋合いではありません。
ただ、中国にもまったく問題がないわけではないにしろ、これが発展を続ける社会の実情であり強みなのかもしれず、それと子育てで右往左往する日本の状況を比べると悲観したくもなっちゃうのですよね。もし産まれたら責任を持って育てるけど、あまりにも負担が大きすぎるように感じてしまうのが正直なところです。
はたしてどちらもは無理なのか。友人は「女性にとって人生は大変だけど、でも楽しいこともある。それに男性が楽をしているかと言われれば、そうとは限らない」と。確かに、女性の働き方だけではない。そして根本から変わらないともうもたないよね、という点では一致するけど、どう変わるとよいかでまた悩む、が最近のループなのでした。

23.5.19

夜中の火災報知器から住宅問題に思いを巡らす

昨晩のこと、エッセイを読んでいたら夜中の12時を回ってしまい、「そろそろ寝ないと」と思っていたら、ほんのり焦げ臭い匂いとともに火災報知器がわんわん鳴り出しました。
「うち!?」と思っていたら旦那さんが「とにかく出よう」というので、慌ててコートを羽織って階段に出たら、下に住むご近所さんも出て来たところでした。どうも原因はこのご近所さんのようです。
3人で1階に降り、火災報知器を止めようとパネルをいじるもののまったく鳴り止まないので、旦那さんは説明書を探しに一度部屋へ戻り、ご近所さんはスマホで検索し始め、私はとにかくパネルのボタンをいじるなど3人であれこれ試すこと30分、お目当ての動画を見つけたご近所さんが止めてくれました。
何かあったんですかとそのご近所さんに聞いてみたら、トーストを焼いていたら焦がして煙が上がってしまったと。何もなかったし、ご本人もちゃんと謝ってくれたのでまあ笑ってよしとしました。こんな夜中にトーストかよ、と思いましたけど。
何せすきまだらけなので、その後も我々のフラットに漂う臭いはなかなか消えず、トーストの焦げ臭にくるまれて就寝。うむ、くさい。

こうなるとやっぱり思い出してしまうのです、2年前のグレンフェルタワーの火災を。炎と煙があっという間に広がってしまって、しかも非常階段がなかったから多くの人が降りられなくて亡くなってしまったあの事件。外装に燃えやすい素材を使ってたとか(でも国の検査には通っていたらしい)、内部も配管がきちんと覆われてないのに消防検査は通った(しかも火事の数日前)とか、計画も管理もずさんだったことが発覚したのでした。裕福な人が多く住む地域に建つ、それほど裕福ではない人のためのマンションだったこともあり、地域のトップも政府も貧しい人を見捨てているといった批判も噴出して、一気に格差問題を含む社会問題に発展、住宅供給に悩む都市の問題をあぶり出しました。

問題は火事だけではなくて、AirBnBの問題もあります。私たちの上に住んでいたご近所さんは、いつの間にかフラットをAirBnBに貸し出していたようで、入れ替わり立ち替わり、旅行客のような人たちが階段を上がっていくのを聞いていました。ニュースではAirBnBに貸し出されている物件があまりに多くて、市内で働いているのに市内では住む場所がなかなか見つからないとか、地域の関わり合いが変わってしまって困る、といった批判をよく聞いていたこともあり、「とうとうここにもやってきたか」と思っていたら、先週浴室の天井から水がぽたぽた垂れてきていて仰天しました。
上から降りてきた旅行客を旦那さんが捕まえて話を聞いたら、朝方にシャワーをみんなで使ったとのこと、さらに上のフラットに行ってオーナーに連絡してくれるよう頼みに行ったら、6人で旅行してきていて、朝方代わる代わるシャワーを浴びたそうでした。全般的にイギリスの配管の技術が劣っているのは承知してましたが、6人のシャワーで水漏れなんてあまりに軟弱すぎるのではないでしょうか。
幸いオーナーさんは(つまり昔のご近所さん)はすぐに対応してくれたので水漏れは止まりましたが、急に何かが起きたときに連絡がつくのか、責任はどうするのかなど、住宅問題は尽きることがありません。もうこういうことがないようにと願いつつ、自分も気を付けなければ、と思うのでした。

9.3.19

Brexit用ウィンドウ


そろそろEU離脱の日も近いということで、SOAS近くの書店のウィンドウもこのようになっています。いかにもフェアをやっていますというこの明るい雰囲気、やっぱり商売だなあと思います。書店名 Waterstones の大きな頭文字に隠れて見えないけど、向かって左側の BREXIT の下は、出口 "Exit" と一緒に描かれている、走る人の形なのですね。 EUから脱出するイギリス、国旗をあしらっています。
この機会だからと立候補したのだから、あまりメイ首相を気の毒だとは思わないけど、これだけ意見が割れていたらまとめるのは大変でしょう。離脱が投票で決まったまではいいけれど、離脱の形には何通りもの選択肢があるわけで、それぞれ利権が絡んでややこしい。でもこのままだと話がイギリス議会でまとまるまで離脱できないという可能性もあって、それは離脱派にとっては許せない、残留派には好都合でもう一回国民投票を狙いたい・・・
以前、離脱が決まった直後に、こんな冗談を見かけました。
「夏に入ったからテレビのクールが終わっちゃって面白くない。何かいいのある?」
「BBCのニュースだよ!」
これからもお昼のBBCニュースは欠かせません。

6.3.19

昨日はパンケーキの日

パンケーキの日、又の名を懺悔火曜日 (Shrove Tuesday) は、 今日3月6日 (Ash Wednesday) からイースターまでは断食となるので、その前日に玉子や牛乳やバターなどを消費しておこうというものらしいです(つまりビーガンになるということですね)。今の時代、本当に断食する人はそれほどいないとは思いますが。
正直にいうと、祝祭日の日付が動く(イースターは春分の日の後の最初の満月を迎えて次の日曜日、そこから逆算して灰の水曜日を決める)のがどうしてもなじめなくて、いつも間際になってから「そういえば」と思い出すので、パンケーキの日も特に何もしてこなかったのです。が、今年くらいはということで、スコティッシュ・パンケーキなるものを焼いてみました。小麦粉に細かく切ったバターを入れて、手ですり混ぜてパン粉状にするのがスコーンの作り方と似ているのと、スプーン一杯分をすくって焼く大きさというのが特徴的・・・なのか?何はともあれ、おいしくできました。
昨年秋頃、ブランズウィックにFuwa Fuwa Pancake というお店ができてびっくりしました。日本ではやっているスフレタイプのパンケーキを出すお店らしいとのこと、「さぞや今日は混んでいるだろう」と思って昨日覗いてみようとしたら、何と閉店して改装中でした。"We are moving!" と出てましたが真相はいかに。
ガーディアン紙でも取り上げられたことのあるお店でしたが、料理が出てくるまでに20分以上かかるのが不満だったようです。でもさすがに昨日まではもたせないといけなかったでしょう。そのためにあるようなものだったわけですし。
ただ、今思い出せば、それほどお客さんが入っているわけでもなかったので、やはり異文化の食がその地域に馴染むのは難しいのかもしれません。パリに行くとお菓子屋さんや喫茶店のショーケースに、きらきらした、まるで宝石のようなお菓子(決して誇張ではありません)をよく見かけるけど、イギリスのお菓子は家庭で作るものが発展してお店でも売られているように思います。それはそれで味わいがあっていいのだけれども、パリのような洗練されたお菓子はロンドンではあまり見かけないかな。さすがにこれはドーバー海峡を越えないらしい。
昔、イギリス人の英語の先生に教わった名言(?)がこれ。
We do not live to eat, we eat to live.
イギリスも大分変わったとはいうけれども、根本はそれほど変わらないのかもしれません。

4.3.19

2月後半の山場

先週1章の半分ほどの草稿を指導教官へ送って、今はコメントを待ちつつ別の部分を書いています。大きな絵を先に描くか、小さい部分から積み上げていくか、人によってさまざまだと思いますが、私の場合はどちらかが絶対に先、ということはないようです。書いていくうちにどんどん変わるので、章や順番を問わず書けそうなところからとにかく書いて、あとで編集するつもりです。この編集が大変なんですけどね。どうして先にこれに気付かなかったのか、と思うようなことも書いているうちに気付くし、「こっちの方がいいかも!」と思うようなこともたくさん出てくる。そのときに、前に決めた方向を貫き通すよりも、いっそのこと変えてみる方がいいかもしれない。人によっては朝令暮改はいやだと言うかもしれないけど、そうは思わないです。
しかし!英語も直さないといけないし、課題は山積みです。
1月半ばはとにかくしんどいことが多かった時期でしたが、友人からもらったアマリリスを育てていたら見事な花が咲いたので、毎朝見るのが楽しみでした。昔、何かの小説で、何かを成し遂げないといけないときは、植物を育てるのがよい、というようなことを書いていたと思うのですが、確かにそうだなあと実感。おかげで2月は少し気楽に過ごせました。
今月後半にまた山があるのでしっかり準備しなければ。

25.2.19

2月前半の山場

2月前半はパリまで遠出をしてとある勉強会に出席、その後SOASで開かれた日本美術のワークショップがありました。
勉強会は内容がとても充実していて、朝から夕方までみっちり行われてもまったく苦にならないものでした。自分がやってきたことは間違っていなかったことも分かってさらに励みになりました。懐かしい人にも会えてよかったよかった。

日本美術のワークショップは、12歳から14歳ぐらいの生徒を迎えて1時間20分ほどの、短いワークショップでした。この時間でできるものとなると案外難しく、悩んだ末に紙を折って作る扇にしました。本当は棒と紙を使って作る折りたたみ式の扇子を作ろうと思ったのですが、自分でやってみたらあまりにも難しすぎて断念。これは高度な技が必要だということに初めて気付きました。中世に日本から中国への輸出品になったのも宜なるかな。何事もやってみるものですね。他に屏風や掛け軸からおもしろそうな画題を探してきて、意味などを解説した配布物も用意しました。
当日はとにかく元気な生徒さんが多くて圧倒されっぱなし。SOAS側の事務で中心になって動いてくれている係の人はもう慣れているようで、「みんなー!!説明するよー!!!」と大声で呼びかけてくれて何とか説明開始。簡単に作り方を説明したあと、「じゃあ作りましょう」というと、わーっと一斉に紙を折り始めました。それこそお椀をひっくり返したかのような勢いです。
ちなみに、説明のときは自分で事前に作ったものを使ったのですが、扇子の難しいところは、あまり小さく描いてしまうと、折りたたんだときに何を描いたのかよく分からなくなってしまうところです。一回目でそれを実感したので、次はもっと大きく描いたら何とかなりそうだったので、それも見せつつ各テーブルを回っていたら、「猪上手だね!」と生徒さんからお褒めの言葉をいただきました(私は猪に挑戦)。「君も上手だよ。名前も書ける?」と話していたら「やってみる!」と言ってくれてほっとしました。山本五十六ではないですが、「やってみせ、言って聞かせてさせてみせ、ほめてやらねば人は動かじ」ですしね。
配布物の画題を描く人(そしてとても上手な人もいる)、自分で好きな絵を描く人、はたまたカタカナで書いた自分の名前を、工夫を凝らして扇に描く人もいて面白いなあと思いました。
終わったときに、ある生徒さんが余った紙で折った鶴をくれました。せっかくなので名前を書いてもらい、その日の記念に。
普段10代に接していないのと、生徒さんがとても元気だったので気力を使い果たし、家に帰ってすぐ昼寝した次第です。学校の先生は毎日本当にお疲れ様です。

27.1.19

Postman's Park


一日中部屋に籠もっているのもどうかと思い、気分転換に散歩へ。
セント・ポール大聖堂の近くにちょっとした公園があって一休み。このぎっしりと建つ昔ながらの(といっても建築の様式は何でもありの感あり)建物のすぐ側に、ガラスとコンクリートの現代建築が建っているのがいかにもロンドンらしいなあと思ったのでした。

24.1.19

遅くなりましたが明けましておめでとうございます


角を曲がってすぐのところに住んでいるチェコ人の知人からいただきました。かわいい。
去年は山あり谷ありで、今年もまあそんなものだろうとは思うのですが、1日を大切にして、なるべく心穏やかに過ごしたいと思います。
2月は遠出するのと、とあるワークショップを行うので体調管理に気を付けます。

26.12.18

良いお年をお迎えください。


怒濤の1学期があっという間に過ぎてしまい、とうとう年の瀬です。今学期何もここに書けなかったのは無念。来年はもう少し書きたいと思います。
猪の置物(写真手前左)が運良く見つかったので今年はこの1枚で締めます。豚も置いているのは、中国だと豚と猪の区別をしないというので、代わりによいかなと思っていたからです。
それでは良いお年を。

26.7.18

さらば、ホットミルクティー

ああ、とうとうこの日が来てしまったか・・・ごめん、もう限界なんだ!
と大げさに嘆いてみたりするけれども、我々にとっては大ごとである。それは紅茶。毎朝欠かさず飲んでいた熱い紅茶に、もうまったく手が伸びない。理由は簡単で、ここ最近暑すぎるからだ。今週はずっと30度越えで、今日はなんと35度まで上がるらしい(!)おかしいなあ、ここ、北緯51度のイギリスのはずなんだけど・・・北海道よりも北にあるとは思えない暑さだ。
昨日も今日も、BBCのニュースは暑さの話題で持ちきりで、必ず東京から特派員のレポートがある。もう「うわ、暑そう」としか感想が出てこない。特派員の額の汗が事態を雄弁に物語っている。
閑話休題、紅茶のこと。熱いのがだめなら冷たくしちゃおう、ということになり、アイスティーを作ることにした。スーパーでレモンとミントを買って、さあ容器を、と来たところで問題発覚。いくら探しても適当な容器が見つからない。せいぜい1リットルぐらい入るガラス製のボトルか、水筒、もしくはピッチャーしかない。そうこの国では日本の家庭でやっているような、夏に冷たい飲み物を作り置きするということが(多分)ない。したがって容器もない。
うーん、盲点だった・・・でも思えば、冷たいものをそんなに飲まない国である。アイスコーヒーやアイスティーがない喫茶店(スターバックスの一部店舗含む)も多いし、あればあったでお店はわざわざ「アイスコーヒーあります」と看板を出してるし(もしくは窓ガラスに書く)、おまけに7月の平均気温は19度、最高気温は23度、25度を超えるともう暑くてやる気が出ない国だから、冷たいものはほとんど飲まなくても済んでしまう。ビールで充分でしょうということになる。
こうなったらいつも紅茶を淹れているポットと、コーヒーメーカーのポットにそれぞれ作るしかない。合わせて3リットル。これにレモンの輪切りとミントを入れて、あら熱が取れたら冷蔵庫に放り込んでしばし待つ。これで乗り切るしかなさそうだ。
当然ながら今我が家はものすごく暑いのだけれども、これに気付いたのは実はつい昨日のこと。温度計を確認したらなんと29度だった。湿度が低いから気付かなかったけれども、普通に考えたらかなりまずいだろう。ちなみに今日は、さきほど午後1時半の時点で30度を超えていた。そりゃ冬暖かいわけだ。我が家のクーラーの形をした扇風機が憎らしい。あまりに冷房が効かないから窓全開で凌いでいるありさまだ。意味ないじゃんか。
こんな状況だから、昨日スーパーから帰る前に旦那さんに送ったラインメッセージに、きっと皆さん同意してくれるに違いない。
「どうしよう、涼しすぎてスーパーから出られないわ!」

22.7.18

ワールドカップに便乗して

写真は散歩をしていたら見かけた建物。窓枠と重なって分かりづらいですが、イングランド国旗が六つ全ての窓に掛けられています。記憶では、右隣の建物の窓にはポルトガル国旗が掛けられていましたが、ポルトガルがグループリーグ敗退となるや外されてしまったようです。無念。

サッカーのワールドカップが終わってしまいました。決勝戦はVARの判定も含めて疑問に思うこともありましたが、それもサッカー、ということなのでしょう。私たちは家のテレビで観ていまして、終わったら「ラ・マルセイエーズ」を大声で歌う人たちが大通を歩いて行くのが聞こえました。特に"Marchons, marchons!" の部分は声が割れんかぎりの力を込めていました。そのあと飲みに行こうとしたら、女性が車の後部座席から身を乗り出してフランス国旗を両手で広げ、叫びながら走り去っていきました。何はともあれ、おめでとうございます。
今回は、誰もイングランドチームに期待していなかったというワールドカップのちょっと笑える便乗・余波について。

1. ハリケーンという名前のパイがあった
パイミニスターというパイ屋さんがワールドカップ期間中に売り出したパイがこちら。

The Hurrikane とあり。スペリングからして明らかなように、イングランド主将の Harry Kane と hurricane をかけたものです。イングランド戦を観るまでハリー・ケーンのことを知らなかったので、試合中に「ハリケーン」と聞こえるたびに「こんなに天気がいいのに、なぜハリケーンがロシアで叫ばれているのか?」と思っていました。ちょっと弁解をさせてもらうと、Harry の a はとても短く言われることが多く、しかも実況中だとなおさらなので、hurricane の u の発音と近く聞こえるのです。

2. 携帯通信会社の Three が期間限定で Three Lions になった
写真はこちら。私たちも使っている携帯会社の Three の店舗名の横に、かわいいライオンが3匹。中華街の近くで撮影しましたが、他の店舗でも見かけました。

イングランド王室の紋章が3匹のライオンで、ユニフォームにも入っているため、Three Lions といえばイングランドチームのことになります。

3. ワールドカップ期間中のパブでは、他人にむやみに話しかけてはいけない。でもいいこともあるかもしれない。
バラ・マーケットの近くにあるパブで飲んでいたとき、向かいに座っていた50代と思われる男性に「イングランドチームがグループリーグを勝ち進んでますね」と話しかけたら、「僕はスコットランド人だから、イングランドなんて負ければいいと思ってる」と返されて冷や汗をかきました。「うっわ、しまった!」と思ったのですが、おだやかな方だったので嫌みさは微塵もなく、むしろ「今回は日本だって活躍してるじゃないか。次が楽しみでしょう?」と話しかけてくれました。しばらくお話ししたのち、「じゃあまたね」と握手をしてお店を出て行かれました。
サッカーだったからまだよかったのかも。これがラグビーだったらどうなっていたことやら・・・

4. サウスゲート駅がガレス・サウスゲート駅になった
ロンドン北部の地下鉄駅、Southgate 駅が、イングランド監督ガレス・サウスゲートに敬意を表して16日と17日の二日間だけ Gareth Southgate 駅になりました。地元の人も好意的で「ずっとこのままがいい」という人もいるらしい。ぜひこちらからどうぞ。動画もついています。
https://www.bbc.co.uk/news/uk-england-london-44844999
サウスゲート監督のおかげで、チョッキが復活しつつあるそうで、ショーウィンドウにもチョッキが並んでいるのをよく目にします。ところで、イギリス英語ではチョッキを waistcoat と言うんだそうです。vest というと袖無しの下着のことなんだとか。ただし、アメリカでは vest がチョッキになります。 いやー、知らなかったわ。
駅名は便乗しすぎな感がありますが、1990年以来久しぶりの4位と思えば、これくらいはいいのかなと思いました。

10.7.18

暑さとサッカーと

いやはや、昨日までのロンドンは例年にない暑さでまいっていました。30度の日が2週間以上続いていて、昼も夜も暑く、したがって寝付きも悪くてしんどいものがありました。レンガ造りの冬仕様の家になぜかまったく効かないエアコン。扇風機を買っていく人を何人通りで見たことか。今日は23度まで下がり、天気も曇りで非常に過ごしやすいです。

さて、今日はワールドカップ準決勝ベルギー対フランス戦。なんだかこれが決勝のような感がありますが、面白い試合になりそうなので見なければ。これまでサッカーにあまり興味がなかったのですが、ワールドカップを見始めたら面白くてはまってしまいました。解説が充実しているからでしょうか。選手がどう空いた空間を使い、攻めていくかを解説してくれているので、構造的に見ることが要求されるんだなと思います。よいプレーには最大限の賛辞を贈り、だめなプレーにはものすごく手厳しい、これもはっきりしています。日本対ベルギー戦のときは、結果は残念だったけれども日本の戦い方を絶賛していました。BBC の Man of the Match には乾選手が選ばれていましたし、あのシュートには"Lovely finish!"とか"It is a truly world class goal!"などと解説者が口々に叫んでいたのを思い出します。乾選手がフリーになるように動いた香川選手の動きもよかったですね。ポーランド戦でも、後半こそ"Surreal!"と言われたものの、前半は日本のプレーに感心していて、「こんなにボールを確保して攻めてくるチームと戦うことになるのだとしたら恐ろしい」とまで言っていたのでした。そのときはまだベルギーとイングランドのどちらが日本と戦うことになるか分からなかったですしね。

先週土曜日のイングランド対スウェーデン戦をパブで見ていたら、90分間、お客さんの大半は立ったまま、仁王立ちでした。イングランドがゴールしたときの、腹の底から噴き上げる歓声の迫力はすさまじいものがありました。その前のコロンビア戦もパブで見てましたが、テレビ画面の前にみな釘付け、PK戦を食い入るように見ていたのが印象的でした。最近いいニュースがなかったので、イングランドが4強に入ったのがそれはそれはもう大ニュースで、街を歩いているとイングランド旗を付けた車や窓を見かけるし、土曜日の公園ではサッカーボールを蹴っている子供達が楽しそうで、スポーツの効果って大きいんだなあと実感しました。イングランドチーム監督のガレス・サウスゲイト監督はその功績と実直さから、ツイッターで#GarethSouthgateWould (ガレス・サウスゲイトはこういうことをするだろう)で話題になっています。例えば「ガレス・サウスゲイトはバンク・ホリデーのあと、いつがゴミ出しの日か教えてくれるだろう。ついでに、ご近所さんにも声がけをするだろう」とか。秀逸だったのは「ガレス・サウスゲイトは政府内のごたごたを片付けて、ブレクジットをよい形で導いてくれるだろう」でしょうか。イギリス人の切実な願いが表れていますねえ。

21.6.18

Summer Solstice




今日は夏至の日。夜9時半を過ぎてもまだ明るい季節を目一杯楽しむために。

14.6.18

外国で住む場所を決めるときに留意するとよいこと(多分)

日本人が多く住んでいるからという理由だけで場所を選ばない方がいいこともあります。たしかに、分からないことが多いのは不安だし、周りに日本人がいるところの方が何かあったときに安心できる、という気持ちはよく分かります。ところが不思議なもので、同じ日本人だから、外国で苦労しているから、といって親切な人ばかりではありません。もちろん、中には人格の優れたすばらしい人もいて、我々もその方には大変お世話になっています。しかしみんながそうとは限らないのです。
私が20年近く前に家族とアメリカに住んでいたころ、すでに住んでいたとある日本人の一家には困りました。「口は災いの元」を体現するとしたらこんな感じかな、と思わせるような人たちで、あることないことを言いふらしてしまう。私にはそれほど害は及びませんでしたが、両親は苦労していそうだなと、はっきりとは分からないまでもうすうす感じていましたし、数年経って確認してみたら、やはりそうでした。
こちらに来てから知り合った方とお茶をしていたときも、その方が数十年前、まだ小さいころに家族でポーランドに住んでいたとき、やはり長年住んでいた日本人の奥さんが面倒な人で、お母さんが苦労していた、と話してくれました。なんでもその奥様、その方のお母様に対して「服装がなってないから着替えてきなさい」「ハンドバックは最低でも6個はないと」と言ったのだとか。一度「服が合ってないから帰りなさい」とまで言われたそうです。ひえ〜・・・当時は日本人の集まりの中でのルールがとても厳しかったようで、それに逆らうと村八分的な対応をされたと言っていました。
情報が手に入りづらい時代には上記のような集まりもそれなりに意味があったのかもしれませんが、インターネットがある現代にはたして本当に必要かどうか。一考を強くお勧めします。例えば、通勤、通学の便を考えたらどこか最適だろうか、治安はどうか、周りにスーパーはあるか、趣味の活動はしやすいか、など、選択肢はいくつもあります。子供がいるなら、その子が通う学校の近くの方がいいでしょうし(送り迎えを家族がするから)、サッカースタジアムの近くはいやだとか、または日系の病院が近くにある方がよい、という人もいるかもしれません。自分にとって何が重要か、ぜひ見極めてください。
ちなみに、これは日本人に限った話ではありません。かつて中国人の友人が「中国人はお互いに冷たい」と言ったことがあります。私の周りの中国人はみな仲が良く、助け合っているところを見ていたので驚いて、「本当?」と聞き返したら、「そうだよ。だって中国人は中国人をだますもの」と答えました。同国人に対する突き放した見方はさすがと思いました。だからこそ、友達になったら親身になるのかもしれません。
我が家は二人の通学先への利便性重視で考えましたが、決め手になったのは、実はよさそうなパブが目の前にあることでした。疲れたらおいしいビールをすぐそこで飲める、これも大事なことです。

11.6.18

コーヒーマシーンにもお国柄が出るらしい

購入してから3年目になろうかというところで、とうとう我が家のコーヒーマシーンが壊れてしまいました。豆を粉砕するところからできる機械で重宝していたんですが、豆を砕く部分が故障したらしく、コーヒーが粉となってフィルターの中に落ちてこないという事態に。
ミキサーで豆を砕いてから自分でフィルターにセットするという方法もありますが、面倒だし、もう壊れた機械をいつまでもだましだまし使えるものなのか、という疑問もあったので、買い換えることにしました。外で飲んだら最低でも2ポンドはするので、二人で4ポンド、前の機械は100ポンドぐらいだったので、今回もその価格帯のものにすればまあ1ヶ月もあれば元は取れるでしょ、という考えです。
で、やってきましたジョン・ルイス (John Lewis)。家電は大体ここで見て、よさそうなら購入、なかったらアマゾンを探すというのが我が家のルーティンです。日本だと家電屋さんは立派だし、それなりに安く手に入れることもできますが、あのレベルのお店はイギリスにはないと思います。百貨店か量販店に行って買うか、アマゾンなどの通販で買うことが多いんじゃないでしょうか。ちなみに、電気屋はトッテナムコート・ロード沿いに集まってますが、秋葉原には遠く及びません。
コーヒーマシーン売り場を見ると、これなら喫茶店がすぐにも開けるんじゃない?と思わせるような機械がずらり。しかし、我が家にはそんなものは必要ない。豆を挽いて淹れるというシンプルな機能さえあれば充分なのですが、見当たらず、定員さんに聞いてみることに。すると、デロンギの数百ポンドはする機械を勧めてくれましたが、値段もさることながら機能が多すぎてかえって使いづらそうだったので、「もっとシンプルなのものでいいです」と伝えると、「これかなあ」と奥の棚にあったものを見せてくれました。たしかに豆から挽いて淹れるだけのもので、100ポンドを切っていたのでお買い得、と一瞬思ったのですが、次の定員さんの言葉に耳を疑いました。曰く、「この機械で淹れると、ぬるくなると思うよ」と。
あまりに私たちがぽかんとしてたからか、定員さんが補足で説明してくれました。「アメリカ人はコーヒーを買ったらすぐ飲むだろう?だからあまり熱すぎると都合が悪い。ヨーロッパではみなマグに入れて、話をしたりしながらゆっくり飲むから、最初から熱い方がいい。だからアメリカとヨーロッパでは機械の造りが違っていて、今見せてるのはアメリカの会社の製品だから、ぬるいと思うよ」
そんなことってあるのかなあと半信半疑でしたが、定員さんの言葉を信じることにしまして、それならネットで探そうかということになりました。
この話を聞いて思い出したのが、マクドナルドのコーヒーの温度をめぐって、アメリカで争われた裁判です。1992年にコーヒーをこぼしてしまって重いやけどを負った高齢の女性がマクドナルドを相手に「コーヒーが熱すぎる」と訴訟を起こし、和解金を支払わせた訴訟ですが、当初からコーヒーをこぼしただけで訴訟になるなんて、と話題になったようです。その後マクドナルドはカップに注意書きを大きく書くようになったようですが。イギリスでも似たような訴訟はありましたが、「コーヒーや紅茶は熱い湯で淹れるものだし、熱ければ待てばいいわけで、企業側には問題ない」ということになったようです。
飲み物の温度と機械ってお国柄が出るらしい、ということを初めて知った次第でした。

8.6.18

見間違い

とある江戸琳派の授業を一回だけ受け持つことになり、酒井抱一の12ヶ月図(掛け軸)をスキャンしていました。スキャンした画像は横になってパソコンに表示されるわけですが、それを見て旦那さんがつぶやきました。
「ずいぶん太った雀だなあ」
見てみたら、雀ではなかったのでこう返しました。
「それ、鶉だよ」
「・・・」
ま、横だと分かりにくいですからね。

24.5.18

東京が旅行者に優しい街になるとしたら 2 カード払いができると助かる

イギリスを含め、いくつかの国ではクレジットカードまたはデビットカード払いで買い物をすることが一般的です。かくいう私もデビットカードを頻繁に使うので、ATMで現金を下ろすことはほとんどありません。支払いをするときは、カードを機械に入れて暗証番号を入力するか、コンタクトレス機能の機械であればそれにカードをかざすだけで終了です。友人と外食して割り勘で支払うときもカードでできます。我が家の場合、現金を使うのは近所のお肉屋さんで買い物をするときか、外でトイレに行くときでしょうか。駅や公園のトイレはお金を払わないと入れない仕組みになっているからです。
もちろん、現金払いにはそれなりのメリットがあることも事実です。日本のように、貨幣の品質が高く、容易に偽金を作れないような国であれば、現金重視になるでしょうし、クレジットカードを持てない人にとってはなおさらでしょう。ただし、旅行者にとってみれば、いちいちお金を下ろすのはやはり手間で、また大金を持って歩くのも億劫です。
日本でもカード払いができるところが増えると楽なのですが。

16.5.18

東京が旅行者に優しい街になるとしたら 1

3月にロンドンの友人が調査で東京へやって来ました。郊外の美術館での調査だったので、交通案内兼通訳として私も同行しました。そのとき彼女が言っていたのが、「東京の街中に、もっとベンチがあるといいのに。」仕事などで来ている人はまだしも、旅行で来ている人は、歩き疲れたら少し休みたくなるものです。そのときにベンチがあるといいのになあということでした。イギリスの都会であれば、公園(park, squareなど)があちこちにあるので、その中のベンチや芝生に座って休憩できます。ちなみに、芝生は「もう一つのベッド」です。
それから、「街中にごみ箱があると嬉しいんだけど」、とも言っていました。たしかに日本ではあまり見かけないかもしれません。街中でごみを捨てない、は日本人の美徳の1つではありますが、旅行客にとっては不便でしょう。ご飯を食べるたびにレストランや喫茶店に入らないといけないわけですし、当然高くつきます。安くておいしいご飯を売っているコンビニで調達して、道すがら食べることが必要なときだってあるわけです。ごみ箱がないと、そのごみをずっと持っていないといけないので面倒です。
彼女はコンビニで買ったお昼を外で食べようとして、運良くベンチを見つけたのはいいものの、周りの人たちが何も食べていないので、「ここで食べていいんだろうか」とかなり悩んだそうです。もちろん食べていいんだよ、と伝えましたが、食べることに対する公私の考え方には興味深いものがあります。イギリスでは、外で食べる人をしょっちゅう見かけます。春から夏にかけての天気のよい日なんて、公園はたちまちピクニック場と化します。歩きながらものを食べる人もたくさんいます。対して日本だとそれほど見かけないように思います。花見がありますが、あれは桜が咲いているからOKになるわけで、普段から桜の下でご飯を食べているわけではありません。日本人は食べることを私的なものとして捉えているのでしょうか?だから街中では見かけないのか?などと考えてしまいます。
友人は「桜はきれいだけど、何も桜の下で宴会をしなくてもいいじゃない?歩きながら見れば充分じゃない?」と言っていましたが、いやいや、日本には花見というものが昔からあって、春をみんなで楽しむんだよ、などと説明したものの、じゃイギリス人にとってのピクニックって何なのだ、あれだって自然を楽しむもんじゃないのか、もしかしてそうじゃないのか、と質問が渦巻いてきました。彼女に会ったら、また聞いてみたいと思います。